6月末でセルタとの契約を満了するペルー代表MFレナト・タピアが、クラブに無所属となる期間の代表活動で負傷した場合の補償が得られないことを理由にコパ・アメリカ2024を戦うペルー代表から外れることになった。12日、ペルーメディアの『エル・コメルシオ』などが報じた。


 現在28歳のタピアは中盤の守備的なポジションを主戦場とし、トゥウェンテ、フェイエノールトなどを経て2020年にセルタに加入すると公式戦120試合に出場。また、ペルー代表では85試合に出場し、時にキャプテンマークを巻くなど主力として活躍し20日に開幕するコパ・アメリカ2024のメンバーにも選ばれていた。


 そんなタピアだが今月末でセルタとの契約が満了を迎える。そのため、新しいクラブを探す必要があるが、代表活動期間中に負傷をすると次の所属先探しが難航し、無所属期間の収入を得ることができない可能性が出てしまう。このようななか、タピアは、負傷時の損害をカバーする保険の手配をペルーサッカー連盟に(FPF)に求めていた。

 

 タピアは自らのXで「この問題が解決されることを願っていましたし、FPFはコパ・アメリカの開催地アメリカに入る前に解決すると約束をしてくれました」と手続きが行われ、ペルー代表としてコパ・アメリカに参加することを期待していたと説明した。


 しかし続けてタピアは、「期日までにFPFから保障に対する回答が得られなかったため、代表を離れるという難しい決断を下すに至りました」と自らのXで代表チームから離脱する旨の声明を発表した。


 一方、この状況を前にペルー代表を率いるホルヘ・フォサッティ監督は「FPFは本件に関し努力をしており、この問題は解決できる可能性が高いように思えた。しかし、タピアにはそうは思えなかったようだ」とFPFとタピアの間で見解の相違があったことを示唆したうえでタピアがコパ・アメリカ2024を戦うペルー代表メンバーから外れることを認めた。