2024年7月12日(金)東京オペラシティ コンサートホールにて、『アレクサンダー・ガジェヴ ピアノ・リサイタル』が開催されることが決定した。

ショパン国際ピアノ・コンクール第2位、ソナタ最優秀演奏賞のピアニスト、アレクサンダー・ガジェヴ。今回、待望の再来日公演を行う。


コンサートの冒頭に2分間の瞑想の時間を設け、あくせくした時代に真の音楽体験を聴衆とわかちあうことを提案する哲学者ピアニスト、ガジェヴが、<暗闇から光あふれる世界へと導く>いまの時代にこそ聴くべき、プレミアム・プログラムを演奏する。


ガジェヴのリサイタルは、単なる演奏ではなく特別な体験。ガジェヴのアイディアにより、演奏会の冒頭に暗闇の中で聴衆は2分間の瞑想をしてから演奏を聴く。彼の音楽は独自の哲学や音楽観に基づいているが、決して難解ではなく、心の琴線にふれるもの。東京公演では特別なプログラムが用意され、暗闇から光のドラマティックな世界を描く。

プログラムは前半が「悲嘆」をテーマにしたリストやスクリャービンのドラマティックな楽曲で、後半では暗闇から光への移行を描き、スクリャービンのピアノ・ソナタ第9番「黒ミサ」で悪の力が神秘的に表現されたのち、最後はベートーヴェンの「エロイカ変奏曲」で、生きるエネルギーで満たす。

アレクサンダー・ガジェヴ Alexander Gadjiev プロフィール

アレクサンダー・ガジェヴ

アレクサンダー・ガジェヴ

2021年第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位及びクリスチャン・ツィメルマン賞(ソナタ最優秀演奏賞)を受賞。その3か月前にはシドニー国際ピアノ・コンクールで優勝。第9回浜松国際ピアノ・コンクールで優勝および聴衆賞を受賞。2018年モンテカルロのワールド・ピアノ・マスターズで優勝、2019年にはBBCニュー・ジェネレーション・アーティストに選抜される。
これまでファビオ・ルイージ、ユーリ・テミルカーノフ、アントニー・ヴィトらの指揮のもと、RAI国立交響楽団、BBC響、ワルシャワ・フィルなどと共演している。音楽祭への参加も多く、ヴェルビエ音楽祭、オールドバラ音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭などに参加している。今後はロンドンのウィグモアホールでの定期的なリサイタル、また今年6月にはズービン・メータ指揮フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団との共演を予定している。
イタリアで最も権威ある「フランコ・アッビアーティ賞」の2022年ベスト・ソリスト賞を受賞、同年には優れたピアニストに与えられるイギリスのテレンス・ジャッド賞を受賞。また2025年欧州文化首都ノヴァ・ゴリツァの文化大使に選出されるなど多彩な活動と芸術性が高く評価されている。