『バレーボールネーションズリーグ2024』の女子予選ラウンド 第1週となるトルコ大会が、アンタルヤ(トルコ共和国)で5月14日(火)に開幕した。

予選ラウンドの第1週をトルコ、第2週を中国、第3週を日本(福岡県)で戦う女子日本代表。予選ラウンドを終えた時点における世界ランキングによって『パリ2024オリンピック』への出場が決まるため、まずはトルコ大会で勢いに乗りたいところだ。

トルコ大会の出場メンバー14名は以下の通り。

1 岩崎こよみ(埼玉上尾メディックス)
2 林琴奈(JTマーヴェラス)
3 古賀紗理那(NECレッドロケッツ) ※主将
4 石川真佑(イゴール・ゴルゴンゾーラ・ノヴァーラ/イタリア)
6 関菜々巳(公益財団法人日本バレーボール協会)
7 渡邊彩(日立Astemoリヴァーレ)
8 小島満菜美(NECレッドロケッツ)
10 井上愛里沙(ヴィクトリーナ姫路)
11 山田二千華(NECレッドロケッツ)
12 福留慧美(デンソーエアリービーズ)
15 宮部藍梨(ヴィクトリーナ姫路)
16 黒後愛(埼玉上尾メディックス)
20 荒木彩花(久光スプリングス)
21 和田由紀子(JTマーヴェラス)

※数字は背番号

予選ラウンド 第1週 トルコ大会の出場メンバー

予選ラウンド 第1週 トルコ大会の出場メンバー

日本時間5月16日(木)に行われた初戦で、いきなり世界ランク1位のトルコと対戦した女子日本代表は、岩崎こよみ・石川真佑・渡邊彩・林琴奈・古賀紗理那・山田二千華・小島満菜美(リベロ)のスターティングメンバーでコートに立った。

第1セット、小島のナイスレシーブから石川が決めて先制点を奪うと、古賀・林らの攻撃が決まり、アウェイの雰囲気の中で序盤を優位に進める。その後も全員で粘り、相手のミスを誘った日本。終盤に22−21と1点差に迫られるが、最後は古賀が決め切り、25−23と第1セットを先取した。

第2セットに入っても、日本は引き続き試合を優位に進めていたが、徐々に迫ってくるトルコに17−17と追いつかれる展開に。その後は一進一退の攻防が続くが、古賀のサービスエース、石川のスパイクなどで流れを掴み、25−21で2セットを連取した。

写真提供:VolleyballWorld

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第3セットは後がないトルコが意地の反撃で取り返し、そのままの勢いで第4セットも奪うと、試合はセットカウント2−2のタイに。

運命の最終第5セット。序盤はミスから3連続で得点を奪われ嫌なムードになるが、山田のサービスエースなどで4連続得点を奪い、落ち着きを取り戻す。8−5のリードでコートチェンジを迎え、その後も石川らの活躍で確実に点を重ねていった日本。最後は古賀が苦しい体制から決めて15−11で競り勝ち、大事な初戦を勝利で飾った。

写真提供:VolleyballWorld

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試合後に眞鍋監督は、「選手たちが最後まで集中力を切らさずに頑張ってくれた。(勝ち切れた要因は)終盤、特に5セット目に、昨年(FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023で)悔しい思いをした。選手たちの悔しい気持ちがステップアップさせたのではないかと思う。大会はまだ始まったばかり。明日対戦するブルガリアは身長が高くパワーもある。気を引き締めて1セット目からベストを尽くす」と勝因と意気込みを語った。

一方、主将の古賀は「フルセットにはなったが勝ち切ることができてよかった」と安堵のコメントを口にし、「この後の3連戦に向けコンディションを整えることを最優先にして、ハイクオリティなプレーができるように頑張りたい」と先を見据えた。

次戦は日本時間16日(木)23:00に行われるブルガリア戦。さらに17日(金)のドイツ戦、19日(日)のポーランド戦と、強豪国との戦いが控えている。

その先にはブラジル・フランス・中国・ドミニカ共和国が待つ中国大会を経て、6月11日(火)に『買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024 福岡大会』が開幕。女子日本代表の『パリ2024オリンピック』へ向けた道のりは続いていく。