◇第73回全日本大学野球選手権準決勝 天理大2ー10青学大(8回コールド)(2024年6月15日 神宮)

 初めて4強入りした天理大の躍進は、前回王者に止められた。

 投手陣が13安打10失点、打線は6安打2得点と投打ともに力負け。「4番・右翼」の石飛(いしとび)智洋(4年)は、内野安打による3打数1安打に終わり「狙いを絞りきれなかった。空気にのまれました」と涙を流した。

 石飛の活躍がなければ、準決勝の舞台には立てなかった。12日の八戸学院大との2回戦で史上2人目の7打席連続安打を達成するなど、大会通算14打数8安打(打率・571)と輝いた。

 「自分の打撃をできた部分は自信にしたいけど、最後にチームを勝たせる打撃ができなかった。もっと練習をして神宮に戻ってきたい」。阪神大学リーグで06年大体大以来18年ぶり2度目の決勝進出を逃し、自信と悔しさを持ち帰った。 

 (河合 洋介)