日本代表MFの久保建英が所属するレアル・ソシエダは26日(日本時間27日)、ラ・リーガ第33節でレアル・マドリーと対戦。0−1で敗れた。

■VAR判定によりゴール取り消しも……

4−3−3のフォーメーションでスタートしたレアル・ソシエダは、前線からハイプレッシャーをかけ、攻めに転じれば自慢のポゼッションサッカーでボールを保持。首位のレアル・マドリーが相手なだけに守勢に回るシーンもあったが、序盤からアグレッシブな姿勢を示した。   リーグ3試合ぶりに右ウイングで先発した久保は、立ち上がりから何度もボールを貰い、味方とのテンポ良い連係で攻撃にリズムをもたらす。機を見てドリブルで仕掛けるだけでなく、15分にはアンデル・バレネチェアからパスを受け、ニアサイドにシュートを放ったが相手GKに阻まれた。

レアル・ソシエダとしては決して悪くないゲームの流れだったなか、29分に一瞬の隙を突かれて失点。それでも32分にはハイプレスで味方がボールを奪い、ショートカウンターから久保がボールを持つと、対峙した相手DFを冷静な切り返しでかわし、右足のシュートでネットを揺らした。しかし、VAR判定によりボール奪取のシーンでファールとジャッジされ、ノーゴールとなった。

スペイン大手紙の『MUNDO DEPORTIVO』は、久保のプレーを次のように評価した。

「2023年を彷彿とさせる活発なプレー。タックルに加え、そして何よりも、しばらくはしていなかった走りながらのパス交換。結果、ファウルやイエローカードをもらい、全体的に相手を危険にさらした。右足で同点に追いつき、元チームにもかかわらず祝福したが、ゴールは認められなかった」

後半に入っても久保は、55分に右サイドを突破して相手DFのファールを誘うなど積極的なプレーを見せた。スペインメディア『ELDESMARQUE』からも採点「7」で「ゴールが認められなかったことを除けば、かなり良かった。レアル・マドリーの守備を難なく崩し、生き生きと躍動していた」と高評価されている。フル出場で披露した好パフォーマンスは、確かなインパクトを残した。