パドレスダルビッシュ有投手は24日(日本時間25日)、本拠地でのヤンキース戦に先発。自己ワーストタイとなる1試合4本塁打を浴びて、6回途中7失点で今季2敗目を喫した。試合はヤンキースが8−0と大勝し、3連勝を飾った。

■公式「本当に同じ投手?」と驚き

ダルビッシュは1回、犠飛で先制を許して失点。自己最長となる25イニング連続無失点中だったが、いきなり途切れた。

悪夢が訪れたのは3回。2番フアン・ソト外野手に14号2ランを浴びると、続くアーロン・ジャッジ外野手には16号ソロと2者連続アーチを許した。さらに5番ジャンカルロ・スタントン外野手にも13号2ランを被弾。ヤンキースが誇る怪物スラッガーたちの餌食になり、3回終了までに6点を失った。

4回にも先頭グレイバー・トーレス内野手に初球を本塁打され、最後まで立ち直るきっかけをつかめなかった。結局この日は5回2/3を投げて、4被弾を含む9安打7失点、1四球5三振で降板。防御率は3.04になった。

今季ここまで堅調な投球を披露していたが、一転してサンドバック状態に。このため、MLB公式サイトが「これは本当に同じダルビッシュなのか」と記すほどだった。

■癖が読まれていた可能性を否定

ダルビッシュは試合後、「ヤンキースはかなり良い打線で、私はいくつかミスを犯した」とコメント。3回に浴びた集中砲火に関して、配球やフォームの癖が読まれていた可能性を指摘されると「(打たれたのは)単に自分のボールが良くなかったからだ」と話し、これを否定した。

また、パドレスのマイク・シルト監督は「ダルビッシュはこの1カ月間、リーグで誰にも負けない良い投球をしてきた」と称えた上で、「ヤンキース打線は明らかにタフだ。彼らは甘いボールを見逃さずに仕留めた。とてもシンプルなことだった。ダルビッシュの調子自体は悪くなかった。ボールの出方も良かったし、スピンも良かった。ただ、いくつかミスを犯し、それは取り返しがつかないことだった」と振り返った。

ダルビッシュはすでに分析も完了したようで、サバサバした表情を見せていたという。次回登板でのリベンジに期待がかかる。