けさ、羽田空港の駐機場で日本航空機2機の翼が接触するトラブルがありました。

きょう午前7時半ごろ、羽田空港第1ターミナルの駐機場で、出発するためにバックした日本航空機の左の翼と、隣のスポットに停止するため前進していた日本航空機の右の翼が接触しました。バックしていた機体には、乗客乗員あわせて328人が乗っていましたが、けが人はいませんでした。

日本航空は「原因を特定し、再発防止に努めていきます」としています。

日本航空をめぐっては、別のトラブルも。福岡空港で今月10日、日本航空機が滑走路手前の停止線を大幅に越えて滑走路に近づき、離陸しようとしていた別の航空機が急ブレーキを掛けて離陸を取りやめるトラブルがありました。

国土交通省はさきほど、このトラブルが起きた原因の調査結果を明らかにしました。

国土交通省の担当者
「日本航空機側が管制官からの『滑走路手前で停止』という指示を復唱せず、管制官も復唱を求めなかった」

国交省は今年1月に起こった東京・羽田空港での衝突事故を受けて復唱確認の徹底を全国の管制官に呼び掛けていましたが、それが守られなかった形です。

国交省は「再発防止のため、基本動作を徹底するよう求める文書を通知した」としています。