マドリッドOP4強入りしたレヘチカ
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は2日、シングルス準々決勝が行われ、第30シードのJ・レヘチカ(チェコ)が第3シードのD・メドベージェフとが対戦したが、第1セットを6-4で先行した時点でメドベージェフが棄権を表明。レヘチカにとって「ATPマスターズ1000」初のベスト4進出であり、チェコ人としては2015年の元世界ランク4位のT・ベルディヒ(チェコ)以来9年ぶりとなった。

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22歳で世界ランク31位のレヘチカは今季、1月のアデレード国際(オーストラリア/アデレード、ハード、ATP250)でツアー初優勝を達成。さらに3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)ではA・ルブレフやS・チチパス(ギリシャ)らを下し「ATPマスターズ1000」で初のベスト8進出を果たしている。

そのレヘチカは今大会、初戦となる2回戦で世界ランク130位のH・メジェドビッチ(セルビア)、3回戦で同118位のT・モンテイロ(ブラジル)、4回戦で元世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)をいずれもストレートで破り8強入りを決めた。

そして準々決勝、両者は互いにブレークを奪えずにいたが、ゲームカウント2-3となった時点でメドベージェフが右足を治療。その後もう1度治療を行ったメドベージェフに対し、レヘチカは第9ゲームでブレークに成功する。すると第1セットを6-4で奪ったタイミングでメドベージェフが棄権を申請。41分での勝利となった。

勝利後のオンコートインタビューで「ATPマスターズで準決勝に進出したチェコ人は2015年のベルディヒ以来ですね。彼は現役時代のことを話したりしますか?」と聞かれ、チームに一員でもあるベルディヒについてレヘチカは次のように明かした。

「ああ、彼とはよく話すよ。でも、ビッグ3との対戦成績について聞くと彼はあまり笑わないんだ。冗談だよ(笑)。とにかく彼はチームにとって素晴らしい存在だよ」

勝利したレヘチカは準決勝で世界ランク35位のF・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦する。オジェ アリアシムは準々決勝で第1シードのJ・シナー(イタリア)と対戦予定だったが、シナーが試合前に腰の負傷で棄権。不戦勝でベスト4進出を決めている。


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