JR北海道は15日、札幌駅のリニューアル計画について発表した。

 札幌駅は、高架化工事の竣工から35年以上が経過し、設備の老朽化が進んでいるという。JR北海道は、現在実施している新幹線工事にともなう改修を契機に、インバウンド需要の回復への対応や、新幹線札幌延伸を見据えた北海道の新たな玄関口としてふさわしい駅を目指し、同駅のリニューアルを進めるとしている。駅リニューアルでは、駅北側の外観改良や、改札内トイレの移転・改修、駅機能の再配置、エキナカ施設の拡大などを実施する。

 駅北側の外観は、デザインコンセプトを「サツエキ×ヒトトキ」と定め、駅を訪れる人の時間を憩える空間を目指しリニューアルする。ガラス面を多用することでホーム空間を明るくするほか、ホームから駅前広場を眺めることができるつくりとする。1階には、レンガの温かみと憩える滞留空間を整備。広場と一体となる空間を構築する。また、新幹線駅と接続するホーム階は、新幹線駅と連続したデザインとする。

 改札内のトイレは、南北2か所にあったものを、北側の1か所に集約。あわせて、キッズトイレなどを新たに整備する。エキナカ商業施設は、改札口の南側に商業ゾーンを集積。2018年度比で約2倍の面積に拡大する。

 札幌駅リニューアル工事は、2024年度から順次実施。2024年度には駅北側の外観改良に着手するほか、トイレ改修を実施する。駅機能の再配置や商業施設のリニューアルは、2025年度以降に実施。リニューアル計画の竣工は、2028年度を予定する。