2023-24シーズンのプレミアリーグが閉幕。アーセナルはマンチェスター・シティに勝点2届かず、20年ぶりの優勝を逃すという悔しい結果に終わった。しかし、ミケル・アルテタ監督の下、クラブ史上最多勝利数「28」を記録するなど、そのパフォーマンスは十分に評価できるものだったと言えよう。

 それを体現したのは、優れた能力を備えた各ポジションの選手たちだが、現在は複数の現地メディアが、様々な形で彼らの査定を行なっている。日刊紙『Evening Standard』は、全選手を10点満点の採点で以下のように評価した。

◇GK
アーロン・ラムズデイル 6/ダビド・ラヤ 8
◇DF
ガブリエウ・マガリャンイス 9/ヤクブ・キビオル 7/ウィリアム・サリバ 9/セドリク・ソアレス 5/ジュリアン・ティンバー 採点なし/冨安健洋 7/ベン・ホワイト 9/オレクサンドル・ジンチェンコ 7
◇MF
モハメド・エルネニー 5/ジョルジーニョ 7/マルティン・ウーデゴー 9/トーマス・パーテイ 6/デクラン・ライス 9/エミール・スミス・ロウ 5/ファビオ・ヴィエイラ 5
◇FW
カイ・ハバーツ 8/ガブリエウ・ジェズス 7/ガブリエウ・マルチネッリ 7/エディ・ヌケティア 6/リース・ネルソン 5/ブカヨ・サカ 9/レアンドロ・トロサール 8
  冨安はチーム10番目タイの「7」という評価。リーグ22試合(公式戦30試合)に出場して2得点1アシスト(公式戦全体では2得点3アシスト)を記録した背番号18は、ふくらはぎの負傷に加えてアジアカップ出場によるチーム離脱もあり、安定してピッチに立ち続けることができなかったが、出場した試合では主に左SBとして安定した守備を披露した他、最終節のエバートン戦では貴重な同点弾の他、攻撃でも貢献度の高さを示した。

 同ポジションのジンチェンコ、キビオルらとの比較でも、左SBのレギュラーに最も相応しいと多くのメディアから太鼓判を押された25歳について、同メディアは「シーズン前半は素晴らしい活躍を見せ、新しい契約を得るに相応しい成果を上げたが、1月以降はフィットネスに苦しんだ」と、怪我に苦しめられたシーズンだったことを強調している。 一方、データ専門サイト『Squawka』は21選手を対象に同様の採点を行なっており、こちらでは冨安の「6」は13番目タイの成績に。寸評では、「冨安は常にベストを尽くし、起用されるたびに堅実なパフォーマンスを見せるため、依然として非常に人気がある。今季は怪我に悩まされたが、最終節にエバートンを2-1で下した試合では、ゴールを決めるという素晴らしい瞬間があった」と、ポジティブにそのパフォーマンスを振り返った。

 なお、同メディアによる全選手の採点は以下の通り。

◇GK
ラムズデイル 3.5/ラヤ 7.5
◇DF
ガブリエウ 8.5/キビオル 6.5/サリバ 8.5/冨安 6/ホワイト 8/ジンチェンコ 6
◇MF
ジョルジーニョ 6.5/ウーデゴー 9/パーテイ 3/ライス 9.5/スミス・ロウ 3/ヴィエイラ 3
◇FW
ハバーツ 8/G・ジェズス 5.5/G・マルチネッリ 6.5/ヌケティア 6/ネルソン 3/サカ 9/トロサール 7.5
  今季を終えた後、自身のSNSに「(前略)僕たちが望んでいたものには手が届きませんでしたが、来年掴み取れるように、この経験を糧に、強くなります(原文)」と投稿した冨安。ピッチに立てば、ほぼ例外なくハイレベルなプレーでチームに貢献しただけに、怪我での多くの欠場は彼にとっても無念だったことだろう。来季はコンスタントな試合出場を果たした上での、さらなる成績アップに期待したいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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