トロント・ブルージェイズはア・リーグ東地区で最下位と調子が上がっていない。そんなチーム状況のなか、3年目の菊池雄星は10度の先発登板で防御率2.64と先発陣の中で最も優れた成績を残し、大きな期待を寄せられる存在となっている。
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 現地5月21日のシカゴ・ホワイトソックス戦でも、6回を被安打5、3失点(自責点2)、球数は今季自己最多の101球を数える力投でゲームを作った。ホワイトソックス戦も含め、直近4度の登板すべてで自責点を2以下に抑えおり、スターターとしての役割を十分に果たしている。

 打線の援護が少なく勝ち星はわずか2勝と、好投が報われない登板が続いている感は否めない。それでも現地メディアは、菊池の投球はリーグ屈指の内容だと評し、夏の晴れ舞台に立つ資格があると見通しているようだ。

 ブルージェイズの情報を専門に扱う『Jays Journal』は現地5月22日、今夏のオールスター出場候補として、チームの有力選手を論じるトピックを配信。ブラディミール・ゲレーロJr.、ボー・ビシェット、ケビン・ゴーズマンら、多くの球宴出場歴を持つ大物プレーヤーが不振である一方、当初の予想以上のパフォーマンスを続ける選手に球宴出場の可能性があると指摘した。
  リリーフで存在感を放っているイミー・ガルシア、先発陣の柱となっているホセ・ベリオス、多くの試合でスタメンマスクを被り、バットでも光る活躍をみせるダニー・ジャンセンとともに、菊池も候補に挙げている。

 日本人左腕に対して、「今シーズンの一貫性は多くの人を驚かせた。シアトル・マリナーズに所属していた2021年にオールスターに出場したが、今シーズンの成績は、これまでのすべての年を凌駕している」と評価。今季8度目の先発となった5月10日のミネソタ・ツインズ戦で見せた、8回2失点の内容を「キャリア最高の先発登板」と絶賛している。

 さらに、「カナダの球団代表として、リーグトップの投手として、ミッドサマー・クラシックに出場する十分な理由をすでに示している」と強調。菊池のオールスター出場に期待を込めた。

 7月にテキサス・レンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドで行なわれるオールスターで、はたして菊池のマウンド姿が見られるのか。ここまでの活躍を見る限り、可能性は決して低くはないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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