なかやまきんに君の初冠番組「きんに君のパワー旅〜日本のウマい!を勝手にPR〜」(毎週土曜朝10:30-11:00[BSJapanext<263ch>]、翌週朝7:00-7:29[BSフジ])の第4回が、4月27日に放送された。今回は宮城県黒川郡大和町を舞台に、“筋肉質”なパワー食材をPR。餌やり体験では、もはや伝統芸ともいえる「ヤーーッ!!!」で笑いを誘った。

■川魚とは思えないサイズの伊達いわなに驚くきんに君

今回の舞台は宮城県黒川郡大和町。宮城県は戦国武将・伊達政宗が城を構えていた場所で、政宗公にゆかりを持つ人気のグルメが多く存在している。自然豊かな町に眠るパワー食材を見つけるべくやってきたきんに君だが、雪も降りしきる3月中旬の撮影とあって長袖長ズボンと珍しい出で立ち。自慢の筋肉が見えないので「お笑い要素がマイナス200%です」と小ボケを入れつつ、パワー食材がいるという養殖所の池にやってくる。

“お笑い要素マイナス200%”とは言いつつ、「足元を気を付けてください」と池に落ちないように気を遣った言葉を「フリ」に使おうとするなど、ちょくちょく小ネタを挟むことに余念がないきんに君。マイナス200%をフラット以上に盛り上げるお笑い要素を発揮しながら、パワー食材である“伊達いわな”というブランド魚と対面する。

宮城県が開発したブランド魚である伊達いわなは、800g以上に育った大型のいわなのこと。現在は町おこしのためにPRされているという。本日の生産者である菅原哲さんは、「菅原養殖所」にて10年以上養殖を行っているベテランだ。

“大型のいわな”と言われてもピンとこないので、きんに君が伊達いわなの“大きさ”を体験することに。出荷サイズの伊達いわなを実際に手に取ってみると、きんに君の大きな両手にも収まらないほどの大きさ。通常のいわなと比べると2倍ほどの体長、3倍ほどの太さがあるだろう。

大きさに驚くきんに君へ、“伊達いわなクイズ”が菅原さんから出題される。「伊達いわなは何かを持っていないが、その持たないモノとはなにか?」というクイズに、「産卵とか卵とかに関係があるんじゃないですか?」と予想を語るきんに君。正解だったのか一瞬で静まる空気…きんに君は「あっ」と声を漏らして“やってしまった”ことを察する。バラエティの鉄則を破ったきんに君だったが、「しまった!やはり長袖を着ていると…」と服装のせいにして失敗を笑いに変えた。

なぞなぞの正解を詳しく解説すると、養殖している伊達いわなはすべてメスで、産卵の時期になっても卵を持たないのが特徴なのだという。通常のいわなは卵に栄養がいき、身の脂分が減って食感が悪くなってしまうことがある。しかし卵を持たない伊達いわなは普通のいわなよりも筋肉質で、脂の乗った魚に育つそうだ。

“筋肉”というワードに反応したきんに君は、伊達いわなの腹を触ってその筋肉が割れていることに大興奮。しかしいわなはデリケートで、養殖場の半分ほどしか商品サイズまで育たない可能性もある難しい魚でもある。そのため川の水をろ過するための施設などを使い、よりよい環境の養殖場を整えるための工夫をおこなっていた。

今回きんに君がお手伝いしたのは、伊達いわなの餌やり。1袋20kgあるという餌袋を抱えつつ、「もう1つ行けますか?」「その為に鍛えていますからね!」と和気あいあいな雰囲気で作業を進める。

しかし餌袋を運んだあと、菅原さんに教えていただきながら餌やりをおこなうきんに君が“伝統芸”をスタート。「ミュージックスタート!」といつものBGMを流し、たっぷりいくつものポーズを取って溜めに溜めたあと、「ヤーーッ!!!」と一気に餌を池に投擲する。ある意味大迫力の餌やりは、菅原さんにも大好評だった。

■筋肉たっぷりな伊達いわなから貰える、筋肉たっぷりなパワー

今回料理を振る舞ってくれるのは、大和町滝の原温泉の温泉宿「割烹 ちどり荘」の料理長・伊藤裕幸さん。普段のお仕事でも伊達いわなを使っているらしく、「川魚とは思えない」と食材としての品質を褒めちぎっていた。

まず振る舞っていただいたのは「伊達いわなの姿造り」。見事に彩られた伊達いわなの姿造りを一口食べると、思わず身もだえするきんに君。「川魚を刺身で食べるのははじめて」と語るきんに君に、「ここまで大きな川魚はいませんからね」と伊藤さんも菅原さんも得意げな顔をして賞賛を受け入れる。

そして本日の目玉・パワーメニューは「伊達いわなのあんかけパワー丼」。地元食材をふんだんに使った絶品のあんかけ丼なのだが、持ち込んだコンロを見た伊藤さんが「パワーがないな…」と意味深なひと言をこぼす。すると待ってましたとばかりの速度で、きんに君が「パワァー!!」と大喝でエネルギーを注入。ゲストも巻き込んだコントを挟みつつ、中華あんと葉わさびをからめた肉厚の伊達いわなを乗せた特製どんぶりができあがった。

その他にも「伊達いわなのつみれ汁」なども振る舞われ、雪が降る寒いなかでパワーをもらうきんに君。完食したあとはいつも通り空を仰いでポーズを取り、伊藤さんに向かって「パワァー!!」とひと際大きなコメントが飛び出す。

「思わず伊藤さんに『パワァー!!』してしまうほどめちゃくちゃ美味しいです!」と独特のコメントで気持ちを伝えるきんに君。最後は「伊達いわな、最高!パワァー!!」と菅原さん、伊藤さんとともにポーズを取ってシメるのだった。

次回第5回の放送は、BSJapanextで5月4日(土)から放送・配信予定。さらにBSJapanextの放送から1週間後にはBSフジで同回を放送、BSフジの放送後からはTVerにて見逃し配信がおこなわれている。

■きんに君の魅力が引き寄せるパワー、そしてパワー食材

伊達いわなが持つパワーについて、余すことなくPRした第4回放送。長袖長ズボンのきんに君も珍しいものだったが、自分でフォローしたりネタにしたりといったコントも同番組の見どころだ。

お笑い芸人ではない一般人のゲストを巻き込んで、きっちり笑いに仕上げるきんに君。スベっても笑いに変える芸風も、一般人との絡みに見事なマッチを見せている。“勝手にPR”という番組の主旨もさることながら、周囲を巻き込む力の本領を発揮しているというべきか。

きんに君が元々持っていた魅力を十分に活かし、地域特産品の魅力もばっちり伝える同番組。今後もさまざまな地域にある知られざる名品の登場に期待が隠せない。