ある少女の死に関わった7人の悪人たちと彼らの罪を裁く謎の男マシュー・リー(オム・ギジュン)による壮絶なサバイバルを描いたドラマ「7人の脱出」(2023年)。同シリーズの続編となる「7人の脱出 season2―リベンジ―」が、毎週月・木曜にLeminoで配信中だ。第3話「新たなシナリオ」では、ソン・ジア(チョン・ダウン)の姉・ミッシェル(チェ・ユジュ)による、“イ・フィソ”になりすますマシューのドキュメンタリー撮影がスタート。ミッシェルをはじめ、マシューへの復讐(ふくしゅう)を企む姿が次々と描かれた。(以下、ネタバレを含みます)

■マシューへの復讐に動き出すミッシェル

計算し尽くされた計画を実行し、欲しいものを手にし続けるマシューへの復讐(ふくしゅう)を決意したのは、クム・ラヒ(ファン・ジョンウム)をはじめとする7人だけではない。ハン・モネ(イ・ユビ)のマネジャーを担当していたジアはマシューの手によって殺され、その怒りで立ち上がろうとしていたジアの姉であり映画監督のソン・ジソンことミッシェルもその一人だ。

第3話ではミッシェルがいよいよ復讐に向け、動き出すことになる。そんな中、コ・ミョンジ(チョ・ユニ)の娘・エリカ(チョン・ソヨン)が何者かに誘拐されてしまう事件が発生。しかしその誘拐事件は、マシューが会長を務めるティキタカが新たに開発した迷子探しのアプリの宣伝として計画された“疑似”誘拐事件だった。

また、このアプリのおかげでエリカが救出されたことが世間では話題となり、ティキタカの株は上昇。マシューの思惑通りに事が進んでいくシーンは、毎度のことながら腹立たしさ満載の演出で映し出された。

一方で、ミッシェルが監督を務める映画「Dへ」のティザー映像が公開され、モネは自分が学生の頃パン・ダミ(チョン・ラエル)にしてきた悪行が世間に明かされること恐れて取り乱してしまう。そしてモネは映画上映を中止させるべく、ミッシェル、そしてラヒを説得しようと試みることに。

■真実を明かすためにミッシェルが大胆な行動に出る

第4話「暴かれた過去」では、映画「Dへ」の試写会が開かれ、何かを企む表情を見せるモネもその場に出席。ラヒが映画制作についての心境を報道陣の前で語る中、会場には“K”ことシム・ジュンソク(キム・ドフン)になりすましたミン・ドヒョク(イ・ジュン)が現れる。絶対にあり得ない状況だが、彼を見かけたヤン・ジンモ(ユン・ジョンフン)らは驚きを隠せない。

さらに会場では、マシューの代わりに突然現れたミョンジが、ダミをいじめた加害者はジアだと観客の前で公言するという予想外なハプニングが。それをマシューと共に目撃したミッシェルは、マシューに罪を着せるため、自ら大胆な行動に出てしまう…といったところまでが描かれ、衝撃的なラストとともに、すさまじいスピードでストーリーが展開した。

エピソードごとに次々と起こる予想外なハプニングに、見ている側は狂わされながらも今後の展開が気になってしまうそんな転換点が、第3、4話では映し出されただろう。

予測不能な7人の運命はマシューによってどのようにかき乱されていくのか、それとも自ら壊れていくのか、今後の展開にも注目したい。

◆文=suzuki