ザテレビジョンがおくる2024年1〜3月放送ドラマを対象とした「第119回 ザテレビジョン ドラマアカデミー賞」全9部門の受賞作・受賞者が出そろった。最優秀作品賞は、宮藤官九郎脚本・阿部サダヲ主演の「不適切にもほどがある!」(TBS系)が受賞。昭和の体育教師が令和6年にタイムスリップしてくるという意表を突いた内容で、「ミュージカルも交え、それぞれの時代の楽しさと生きづらさを描き、どちらも否定しない結末が良かった」と絶賛された。また、最優秀作品賞の他、主演男優賞(阿部)、助演女優賞(河合優実)、監督賞(金子文紀D、坂上卓哉D、古林淳太郎D、 渡部篤史D、井村太一D)、脚本賞(宮藤氏)、ドラマソング賞(二度寝/Creepy Nuts)と計6部門を制覇した。

■主演女優賞は「ブギウギ」趣里が受賞

主演女優賞は、連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK総合ほか)で昭和の大スター・笠置シヅ子をモデルとした主人公・福来スズ子を演じた趣里が初受賞。「芝居がうまいのはもちろん、ダンスや歌も見事!」「当時の笠置シヅ子の映像を研究したことが伝わった」と高く評価された。

助演男優賞は同じく「ブギウギ」から、スズ子が師事する作曲家・羽鳥善一を演じた草なぎ剛。主演男優部門で7回受賞しているが、助演男優部門では大河ドラマ「青天を衝け」(2021年NHK総合ほか)以来、2度目の受賞。「音楽への情熱故に周囲を振り回す変人ぶり」「スズ子との絆に感動した」との声が多数届いた。

ザテレビジョン特別賞は、「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」(テレビ朝日系)で脚本を担当し、2024年3月末をもって放送作家を引退した鈴木おさむが受賞。大竹玲二の漫画を原作に描かれた同作は過激な描写と出演者の熱演が話題を集め、見逃し配信再生回数1位に。加えて「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)など、数々の名作バラエティーを生み出したテレビ界への貢献をたたえての選出となった。

ドラマアカデミー賞の特設サイトでは、各受賞者のインタビューや、ランクイン作品の一覧、過去の受賞一覧などを掲載している。
■第119回ドラマアカデミー賞 受賞作一覧

最優秀作品賞:「不適切にもほどがある!」
主演男優賞:阿部サダヲ(「不適切にもほどがある!」)
主演女優賞:趣里(連続テレビ小説「ブギウギ」)
助演男優賞:草なぎ剛(連続テレビ小説「ブギウギ」)
助演女優賞:河合優実(「不適切にもほどがある!」)
監督賞:金子文紀D、坂上卓哉D、古林淳太郎D、 渡部篤史D、井村太一D(「不適切にもほどがある!」)
脚本賞:宮藤官九郎氏(「不適切にもほどがある!」)
ドラマソング賞:Creepy Nuts「二度寝」(「不適切にもほどがある!」)
ザテレビジョン特別賞:鈴木おさむ(「離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―」)

※草なぎ剛のなぎは、「弓へんに前の旧字体その下に刀」が正式表記