FBIニューヨーク支局の内情にスポットを当て、精鋭部隊のメンバーたちが才能と知性と専門知識を総動員して事件解決に挑んでいく犯罪捜査ドラマ「FBI:特別捜査班」。エミー賞受賞の名プロデューサー、ディック・ウルフ氏が製作総指揮を手掛け、極限までこだわってリアリティを追求した本作は、オンライン動画配信サービス「Hulu」にてシーズン1〜4まで配信中だ。本記事では、同ドラマのあらすじや見どころを深掘りしていく。

■FBI捜査官の活動を忠実に多角的に描いたリアルな犯罪捜査ドラマ

本作について、以前ディック・ウルフプロデューサーが「本物のFBIをモデルにして忠実に描いている」と語っていたこともあり、多岐にわたるFBI捜査官の活動を多角的に描いた、重みのあるリアリティな内容が最大の見どころとなる。実際に本作では、犯罪捜査のエリートであるFBI捜査官たちの一刻一秒を争う緊迫した任務の様子が詳細に描かれていく。

海外ドラマでは王道とも言えるジャンルである犯罪捜査ドラマだが、その中でも本作は全米における2018〜2019年の新作ドラマで視聴者数No.1に輝き、全ドラマの中でもトップ10にランクイン。スピンオフ作品が制作されるなど、一躍人気シリーズの仲間入りを果たした。

また本作では、2人のメインキャラクターも魅力的だ。主人公のマギー・ベル(ミッシー・ペリグリム)は、元警察官で射撃や格闘技にも優れたエリート捜査官。ジャーナリストだった夫を亡くし、心に傷を負いながら日々の捜査にあたっている。

そしてマギーの相棒のオマル・アドム“OA”ジダン(ジーコ・ザキ)は、元軍人のアラブ系アメリカ人で、潜入捜査の経験もあるタフな捜査官。真面目で真っ直ぐな性格から周囲と対立することもあるが、バディとして任務にあたりながらマギーとの信頼関係を深めていく。そんな2人の硬派な関係が、本作の魅力を高めている。

■大規模爆破事件の背後に隠された秘密に迫る…シーズン1&シーズン2のあらすじ

1話完結型の本作、シーズン1の第1話は爆破事件で幕を開ける。FBIニューヨーク支局の特別捜査官であるマギーとOAはギャング間の抗争と見て捜査にあたるが、主な容疑者たちが死体で発見される。さらに、連続毒殺事件や無差別狙撃事件、判事の殺人事件など、様々な事件を捜査する2人。そんな中、“マギーの夫の死”に関する情報を握る女性が拉致される。その背後には予想を上回る大きな犯罪が隠れていた――。

シーズン1の最終話で夫を殺害した黒幕を逮捕し、OAへの信頼を深めたマギー。続くシーズン2は、再び爆破事件で幕を開ける。現場はリトル・エジプトにあるレストランで、OAが幼い頃から通う馴染みの店だった…。イスラム教徒を狙ったテロが疑われる状況で2人は捜査を開始する。さらに、次期大統領候補襲撃事件やFBI捜査官の息子誘拐事件など、捜査チームは本シーズンでも様々な事件に奔走していく――。

ちなみにシーズン2に登場する特別捜査官のスチュアート・スコーラ役として、「BONES-骨は語る-」でジェームズ・オーブリー捜査官を演じたジョン・ボイドが、主任特別捜査官のイゾベル・カスティーユ役として、「クリミナル・マインド 国際捜査班」でクララ・シーガー捜査官を演じたアラナ・デ・ラ・ガーザが出演する。また、最終話には「シカゴ P.D.」のヘイリー・アプトン刑事(トレイシー・スピリダコス)が登場するなど、豪華キャストやコラボレーションにも注目だ。

■長年追い続けた麻薬王が再び姿を現す…シーズン3&シーズン4のあらすじ

シーズン3では、シーズン2の途中で潜入捜査に参加するためチームを離れていたマギーがOAの相棒に復帰するが、潜入中のことをOAに話そうとしない。また本シーズンでは、FBIギャング班の捜査官で、マギーとともに潜入捜査をしていたネスター・ベルティス(ジョシュ・セガーラ)が登場するが、OAと反りが合わずに対立する。さらに、警部を殴りNY市警を退職したという型破りな経歴をもつティファニー・ウォレス特別捜査官(キャサリン・レニー・ターナー)が新たに加わる。そんな中、FBIが長年追っていた麻薬王が再び姿を現し、チームは総力を挙げて捜査を開始する――。

シーズン4の第1話は、FBIフランチャイズ「FBI:Most Wanted〜指名手配特捜班〜」「FBI:インターナショナル」とのトリプルクロスオーバーの第1部としてストーリーが展開する。若い女性が豪華な船上パーティーからの帰宅途中に殺害され、チームは捜査を開始。容疑者の男が、かつて「FBI:Most Wanted〜指名手配特捜班〜」のケン・クロスビー捜査官(ケラン・ラッツ)と同じ歩兵隊にいたことがわかり、クロスビーも捜査に参加することになる――。