85分に交代

CL準決勝2ndレグのレアル・マドリード対バイエルンの試合は最後の最後まで激しい戦いが行われた。

68分にアルフォンソ・デイビスのスーパーゴールでバイエルンが先手をとったが、88分、90分+1分にホセルが立て続けにゴールを決める。レアルが驚異的な逆転劇を飾り、バイエルンを撃破。ドルトムントが待つファイナル進出を決めた。

この試合は後半ATにバイエルンがオフサイドとなったシーンが話題を集めているが、もう1つ議論を呼ぶものがある。それはバイエルンのストライカー、ハリー・ケインの交代だ。この試合も最前線で相手の脅威となっていたケインだったが、85分にエリック・マキシム・チュポ・モティングと交代。結果論ではあるが、ケイン交代後に2失点をバイエルンは許してしまった。

同じタイミングでジャマル・ムシアラもトーマス・ミュラーと交代したが、ミュラーは少ない時間でも光るプレイを見せた。一方でチュポ・モティングはレアルのディフェンス陣を脅かすまでには至らず、オーウェン・ハーグリーヴス氏やポール・スコールズ氏はこのトゥヘルの決断を「奇妙だ」と『TNT Sports』にて語っていた。

SNSでもケインの交代について疑問に思う声が多く投稿されていたが、どうやらケインは負傷していたようだ。ラファエル・ホーニグシュタイン記者は試合後にトゥヘルが『DAZN』のインタービューにて、「彼は背中が痛くて、試合を続けることはできなかった」と語ったことを自身のXにて伝えている。ケインは負傷によって交代せざるを得なかったようだ。

最終的に終盤の2ゴールで逆転を許し、敗退となったバイエルン。リーグ優勝も逃してしまったため、12シーズンぶりの無冠で今シーズンの幕を閉じることとなってしまった。