注目は最終ラインだけではない

先日オランダ代表はEURO2024へ向けた候補メンバーを発表したが、興味深いエリアの1つが中盤だ。攻撃で強みを発揮できるMFがかなり多く召集されているのだ。

中盤の要となるバルセロナMFフレンキー・デ・ヨングはもちろん、アタランタでリーグ戦12ゴール5アシストの数字を残すMFトゥーン・コープマイネルス、同じくセリエAのミランで司令塔としてフル稼働したMFタイアニ・ラインデルス、エールディヴィジで7ゴール9アシストを記録したフェイエノールトMFクインテン・ティンバー、エールディヴィジで5ゴール16アシストを記録したPSV所属MFヨエイ・フェールマン、リヴァプールで奮闘した22歳と若いライアン・グラフェンベルフもいる。

さらにサウジアラビアのアル・イテファクでプレイするベテランのジョルジニオ・ワイナルドゥムも招集を受けていて、中盤から攻撃面で力を発揮できるタレントがかなり多い印象だ。

トップ下に入れるタイプも含めれば、リヴァプールのコーディ・ガクポ、ライプツィヒFWシャビ・シモンズもいる。守備に強みを持つMFが少ないのは気がかりだが、各リーグで得点やアシストを量産しているセントラルMFが揃っているのは心強い。

加えて現在のオランダ代表はセンターバックの顔ぶれが豪華と話題で、先日発表されたEURO2024へ向けたメンバーにもリヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイク、マンチェスター・シティDFネイサン・アケ、トッテナムDFミッキー・ファン・デ・フェン、バイエルンDFマタイス・デ・リフト、インテルDFステファン・デ・フライ、フェイエノールトDFルシャレル・ヘールトライダが名を連ねている。いずれもトップクラブで活躍する実力者だ。

前線の層はやや薄いが、最終ラインと中盤の顔ぶれは悪くない。EURO2024で上位を目指すだけのタレント力はあるはずで、攻撃に強みを持つMFたちを監督のロナルド・クーマンがどうまとめるかは注目点だ。