里子と離れ離れに暮らすことを強いられたとして、里親が三重県を提訴しました。  名張市の松山健さん(79)夫婦は2022年、親子喧嘩をきっかけに当時14歳と11歳の里子2人が児童相談所に一時保護されたうえ、その後に県から心理的虐待の指摘を受け、里親の登録を抹消されました。  松山さんによりますと、松山さん夫婦と里子は一貫して虐待を否定しましたが、当時14歳の里子は養子縁組が成立するまでの約1年間、11歳の里子は現在も離れ離れで暮らさざるを得ない状態だということです。  松山さんらは30日、三重県に対して里親登録の抹消の取り消しと、2200万円の損害賠償を求めていて、県は「訴状が届き次第、内容を精査し適切に対応する」とコメントしています。