K−POPガールズ5人組「NewJeans」所属レーベル「ADOR」のミン・ヒジン代表(44)が、独立を画策したとして親会社「HYBE」から刑事告発されたドロ沼内紛劇が意外な展開をみせている。同グループの新曲MVは大バズリし、ミン氏が釈明会見で着ていた〝勝負服〟は完売。その裏には一体何が――。

 ミン氏は、HYBE創業者パン・シヒョク氏(51)が自ら手掛けた「ILLIT」や「LE SSERAFIM」といったガールズグループの売り出し方にもケチをつけている。いま韓国芸能界で最も勢いのあるHYBE内で、誰も得をしないつぶし合いが起きているというわけだ。

 HYBEと仕事で関わっているクリエイターは、ミン氏についてこう語る。

「何度か面識ありますが、クールなお姉さん。日本で言えば米倉涼子みたいな感じ。結婚はしておらず、私生活より何より仕事が大好きな野心家です。大手芸能プロ『SMエンタテインメント』に平社員で入り、『SHINee』『f(x)』らを育て、最後はアートディレクト総括理事までなった、SM社員からしたらレジェンド的存在です」

 ミン氏は2019年、SMのライバルであるHYBEへ移籍。パン氏とタッグを組みグローバルオーディションを開催した。ADOR代表に就任すると22年にNewJeansをデビューさせ、瞬く間に世界的グループへと押し上げた。

 今月25日に緊急会見を開いたミン氏について、同クリエイターは「汚い言葉を使ってパン氏やHYBEをディスり、泣いて感情的に訴えたのはいただけない。本来そういう人じゃないのに」と指摘する。

 また「HYBEには韓国トップクラスの弁護士軍団がついているが、ミン・ヒジンについてるのは芸能案件専門の弁護士。巨人を相手に小人がケンカしている構図にしか見えない」と続けた。

 この内紛劇は、NewJeansのカムバック(活動再開と新曲発表)時期と重なったことで思わぬ展開を見せた。ミン氏の会見2日後、新曲「Bubble Gum」のミュージックビデオ(MV)がHYBE公式ユーチューブチャンネルで公開されると「騒動が功を奏してバズり、1日で500万回再生され、今は1400万回を突破しています」(同)。

 また、ミン氏は会見でLAドジャースの青キャップをかぶり、緑地に白ストライプのトレーナーを着ていたが「このトレーナーは日本のブランド品で、会見後、韓国のオンラインストアでは完売。日本の公式サイトでも、お届け予定が7月の予約商品になってます。ちなみに値段は8800円」(同)。

 会見の翌日公開された、NewJeansカムバックのティザー(予告イメージカット)で、メンバーのミンジは青キャップをかぶり、緑と白のボーダー長袖ポロシャツを着ている。ミン氏はこのミンジの格好を意識して、会見での〝勝負服〟を選んだのではないかと話題になっているという。

「この騒動で結局、世間の目は今、NewJeansに集まってます。それを狙って、実はHYBEが騒動を計画したんじゃないかという一部報道もあります」(同)

 NewJeansは5月24日に「Bubble Gum」も収録したダブルシングル「How Sweet」をリリースする。6月には別のダブルシングルで日本デビューし、東京ドームで2日間のファンミーティングを開く。YOASOBIなどもゲストで出演予定だ。

「契約が済んでいるから、東京ドーム公演はこのまま予定通りやるそうです。ただ、ミン・ヒジンが同行できるかは分からない」と同クリエイターは話している。