俳優の黒田アーサー(63)が1日、「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した。

 アメリカ生まれのアメリカ国籍。21歳で芸能界デビューし、今年で俳優生活42年を迎えた。

 昨年、89歳で亡くなった中村メイコさんを母のように慕っていたという黒田は「デビューして初めて大きな舞台をやらせていただいたのが、名鉄ホールなんです。そこで中村メイコさんのお母さま(著述家・中村チエコさん)が書かれた『中村さんちのチエコ抄(娘メイコ、孫カンナ……と私)』というのを舞台化したものだったんですね。その時にメイコさんが、チエコさんの役をやられて、僕が神津先生(夫で作曲家・神津善行氏)の役だった」と振り返った。

 黒田は中村メイコさんが亡くなる1週間ちょっと前に10年ぶりに電話していた。「(電話に)出たらいの一番『あんた生きてたの』って、お元気ですかって(聞いたら)『私は元気よ。とりあえず、いらっしゃいよ』って、それが最後だった。会いたかったな」と瞳をうるませた。

 3月に行われた「中村メイコさんのお別れ会」に参加し、神津善行氏からメイコさんをみとった時の話を聞いたという。「『僕の腕の中で息が止まって、腕がだらんとなった』って、お父さん(神津氏)の話で僕は涙が止まらなかった。僕にとって理想の夫婦で理想のお父さん、お母さんでした」と故人をしのんだ。