勝率5割で4月フィニッシュならず。広島は30日、1―7で阪神に完敗し、借金1で5月戦線に臨むことなった。10勝10敗(3分け)の勝率5割で臨んだ4月ラストゲームだったが、先発・床田寛樹(29)の乱調が痛かった。

 試合は1回に1番・秋山翔吾(36)の初球先頭打者弾となる今季1号で先制。幸先よく主導権を握ったかに見えた。しかし、頼みの左腕エースがこの日は四球から崩れた。

 2回一死からノイジーを歩かせると二死二塁から坂本に中前適時打、4回には先頭・大山に四球をきっかけに無死満塁とされると、坂本の二ゴロ併殺の間に1―2と勝ち越された。

 6回も同じように先頭・大山を歩かせた後、ノイジーに中前打。一死一、三塁から、坂本に犠飛を打ち上げられ3失点。似たようなパターンで失点を許し、6回109球3失点で降板した左腕は「完全に僕のせいで負けた。思いっきり自滅なんで」とガックリと肩を落とした。

 これで対阪神は今季2戦2敗。「途中からは『ホームラン打たれてもいい』と思って、ストライクゾーンに投げたのにボールみたいな感じだった」と最後まで、制球を操り切れないまま終わった登板に唇を噛んだ。

 これまで通りの火曜登板で先発ローテーションが回れば、次回も敵地・甲子園での阪神戦での登板の可能性が高い。ここまで2度の登板でも、いずれもクオリティ・スタート(6回3失点以内)と先発の役割は果たしているだけに、次回は「3度目の正直」でチームに勝ちを引き寄せたい。