中日は30日のDeNA戦(バンテリン)に1―2で敗れ、4月は12勝12敗3分けの5割でフィニッシュ。2016年以来8年ぶりの3、4月勝ち越しとはならなかった。

「昨日たくさん点を取った中で次の試合こういう展開になってしまってなかなかチームが乗っていけないのが課題でもある」と反省点を挙げた立浪和義監督(54)だが、この日、二軍からはグッドニュースも届いていた。くふうハヤテ戦(ナゴヤ球場)に先発した根尾昂投手(24)がプロ入り最長の8回を投げて被安打5、9奪三振、1失点(自責0)と好投し、2勝目を挙げたのだ。

「根尾は投球テンポが課題だったが、今日はそれが良かったのでまずまずのピッチングができたのかなと思う」と井上二軍監督も合格点。開幕当初はなかなか状態が上がらなかった根尾だが、ここに来てようやくエンジンがかかってきた。

 二軍では仲地や育成の松木平らも好調をキープ。昨年は33勝70敗9分けの勝率3割2分と歴史的な低迷を喫した中日二軍だが、今季はここまで20勝11敗2分けで首位争いを演じている。

 球団関係者の間からは「ビシエドも必ず一軍で必要になる時が来るし、うまく二軍で準備していけばいい。投手陣を中心に選手層がかなり厚くなっているから、去年のようなことにはならないと思う」とチーム全体の総合力に自信を持つ声もあがっている。

 昨年の中日は5月に10勝15敗と負け越して、そのままズルズルと落ちていった。今季の5月戦線はどう戦っていくのか注目だ。