ソフトバンクの有原航平投手(31)が30日の楽天戦(みずほペイペイ)で、貫禄の3勝目を挙げた。8回4安打無失点の快投。球数100球と完封も狙える投球内容だったが「おなかいっぱいでした」と、9回のマウンドは新人の岩井に譲った。

 前回のロッテ戦は9回2失点の完投勝利。これで4試合連続で7イニング以上を投げ切った。開幕投手を務めた右腕は中継ぎ陣の疲弊も出始めた中で、価値ある〝イニングイーター〟としてもチームを支えている。この日はいずれも先頭に出塁を許した2、4、6回に併殺打でピンチをしのぐ機微のある投球。「変化球をうまく使えた。低めに集めてゴロを打たせられた。本当に守備がすばらしかったので、すごく楽に投げられた」と野手陣との信頼関係を強調した。

 チームは18勝6敗2分けと開幕ダッシュを決めて、首位を快走している。4月最終戦も完璧に仕事を果たし、今季最長の7連勝に導いた右腕。投手陣の奮闘が快進撃を下支えする中、その中心には間違いなく有原がいる。