パドレスの松井裕樹投手(28)が4月30日(日本時間5月1日)、本拠地でのレッズ戦で1回2/3をパーフェクトに抑え、先発したダルビッシュ有投手(37)の今季初勝利をアシストするとともに、チームの6連敗を阻止した。

 首の張りで15日間の故障者リスト入り(IL)していたダルビッシュが先発復帰し、5回無失点と好投。勝ち投手の権利を持って降板したが2番手・モレホン、3番手・デロスサントスがいずれも2失点と打ち込まれ、6―4に迫られると、7回一死から松井が急きょ、マウンドへ上がった。

 それでも慌てることなく、1番・ベンソンを低めのスライダーで空振り三振を奪うと、2番・デラクルスは中直に打ち取った。

 8回も続投し、先頭スティアをスプリットで空振り三振に仕留めると、インディア、マルティニを連続で投ゴロに抑え、打者5人をピシャリ。メジャー移籍後、最長タイとなる1回2/3を無失点とした。

 これで今季は15試合に登板して2勝0敗、4ホールドをマークし、防御率は2・45。前回4月25日のロッキーズ戦では同じ7回一死から登板したが、2失点を喫してまさかの救援失敗。リベンジに燃えていた松井が、今回は難なく回またぎをこなし「イニング間にいい準備をできた。変化球を軸にして何とかアウトを取れた」と胸をなで下ろした。

 この日は救援陣のピンチを救い、先輩・ダルビッシュの今季初白星を見事にバックアップ。「大事な勝ちを背負って投げるのが仕事。なんとか勝ちを持ってこれて、良かった」と笑顔を見せた。