とてつもない猛攻だ。DeNAは1日の中日戦(バンテリン)で初回から打線が爆発。相手先発のベテラン・涌井秀章投手(36)に初回を投げ切らせることなくKOした。

 およそ20分間でマウンドから引きずり下ろした。まずは先頭打者の桑原が初球の直球を右前へ運ぶと、ここから怒とうの波状攻撃が始まった。2番の蝦名も中前打で続いて無死一、二塁。すると3番の佐野が中前適時打を放ってあっさりと先制すると、4番・牧は左翼席へ3号3ランだ。鮮やかな4連打で4点を奪取して走者がいなくなったが、攻撃はまだ止まらない。

 なおも宮崎、京田の長単打で無死一、三塁。実に先頭打者からの6連打とつながり、一死二、三塁となった後は8番・関根が四球を選んで満塁。二死後にはこの回2度目の打席が巡ってきた桑原、蝦名に連続タイムリーが飛び出し、中日の立浪監督は涌井に降板を命じた。

 ただ、DeNA打線は攻撃の手をまだまだ緩めず、2番手で登板した梅野に対して佐野が右翼へ2点適時二塁打を放ち、二死しか許さなかった涌井に対して打者11人、8安打9得点で完膚なきまでに打ち崩した。

 初回だけでスコアボードに驚異の「9」を刻み、ファンの間では「マシンガン打線令和版キター」「マシンガン打線に火がついたぞ」「涌井が自責点9って高校から含めて見たことない」と驚きと衝撃が広がっている。