パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジアカップ(カタール)3位決定戦(2日=日本時間3日、ドーハ)で初出場のインドネシアはイラクに延長戦の末に1―2で敗れた。1956年メルボルン五輪以来68年ぶりの本大会出場は持ち越しとなった。

 今大会で1次リーグを突破し、準々決勝で韓国を破るなど快進撃を見せるインドネシアは前半19分に先制するも27分に同点ゴールを許し、1―1で突入した延長前半6分にMFアリ・ジャシムに勝ち越し弾を決められて敗戦した。今後は出場権をかけてアフリカ予選4位のギニアとプレーオフ(9日、フランス・クレールフォンテーヌ)で対戦する。

 イラク戦についてインドネシア紙「SOLOPOS」は「ジャスティン・ハブナーが失策を犯した」と報道。決勝ゴールを決められた場面でハブナーの背後を狙われたことから〝戦犯〟とし「延長戦で1―2と敗れた」と指摘。J1C大阪に所属する20歳のMFを批判した。

 ハブナーはオランダ人の母とインドネシア人の父を持ち、A代表デビューも果たした逸材。インドネシアメディア「BOLA・COM」が「攻撃を生み出すという点ではイラクの方がインドネシアよりも効果的だった」と伝えたように、ハブナーだけの責任ではないが、プレーオフでは真価を発揮してくれるはずだ。