<大相撲五月場所>◇六日目◇17日◇東京・両国国技館

 序二段五十二枚目・煌貴龍(立浪)と序二段五十枚目・大当利(式秀)の一番で2度続けて立ち合い不成立となり、19歳の巨体力士が肩をすぼめて猛省する初々しい場面があった。この光景にファンもほっこり。「まだまだ」「ごめんごめん」などの声が寄せられた。

【映像】19歳巨体力士が見せた「大恐縮」の仕草

 1度目の立ち合い、大当利に合わせて立つことができなかった煌貴龍。行司の木村龍之助が「まだまだ!」と制止すると、煌貴龍は両手を合わせて謝罪した。

 だが「待ったなし!」と言われた2度目も煌貴龍は立つことができず、またもや不成立に。龍之助が語気を強めて「まだまだ!」と止めると煌貴龍は再び両手を合わせて一礼。さらに、「合わせて」と審判から優しく指摘されると、煌貴龍は「はい!」と元気よく返事をして身長185センチ・体重138.1キロの大きな体を恐縮そうに縮こまらせていた。

 3度目の立ち合いは成立。煌貴龍は胸で当たったものの、頭をつけて攻める大当利が前に出続け上手を取って寄り切った。煌貴龍は敗れて2敗目。勝った大当利は2勝目を挙げた。

 平成16年(2004年)生まれ、中国にルーツがあり小学2年生から大阪で暮らしてきた煌貴龍。令和4年(2022年)九月場所で初土俵を踏んだ現在19歳の若手力士で、今年2月には兄弟子の幕下・木竜皇(立浪)とともに、同1月に銭湯で行った人命救助による感謝状を東京消防庁から受け取った優しく、頼もしい側面もある力士。そんな将来のある力士の初々しい振る舞いに、ABEMAの視聴者からは「まだまだ」「ごめんごめん」「まだまだ2連続」といったコメントが寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)