元巨人の松本竜也容疑者(31)が8日午前に窃盗の疑いで逮捕された。今年1月8日から12日の間に高松市内の43歳の男性宅から腕時計を2点、時価33万円相当を盗んだ疑いが持たれている。

 同容疑者は2011年にドラフト1位で巨人に入団。190センチの長身を誇り、故障にも泣かされ、一軍での登板は果たせなかった。そして15年10月には同僚選手(当時)らと野球賭博に関与していたことが発覚。夏の甲子園をはじめプロ野球、メジャーリーグを対象に賭博行為を行い、球団側は翌11月に松本容疑者らの契約解除を決定。当時の球団代表が引責辞任するなど大騒動に発展した。

 NPB側も「多くの野球ファンのプロ野球への厚い期待と強い信頼を著しく損なうもの」と厳しく断罪。無期限の「失格選手」として公示し、球界から事実上の永久追放となっていた。

 松本容疑者は現在、高松市内で清掃業に従事。香川県警高松北署の取り調べに対して「リサイクルショップに売りに行った」と供述し、容疑を認めている。