日本レスリング協会・富山英明会長の生きざまを描いた長編ドキュメンタリー作品「夢を喰(くら)う THE WRESTLER」(監督・撮影 藤森圭太郎)が、7月6日から19日まで新宿「K’s cinema」で公開される。

 富山会長は、日本がボイコットした1980年モスクワ五輪幻の代表。4年後の84年ロス五輪ではレスリング男子フリー57キロ級で金メダルに輝いた。引退後は指導者に転身するなど、レスリング界の発展に貢献している。同作品は、富山会長が引退後に記した自叙伝「夢を喰う」を原案に、レスラーとしていちずに生きる同会長の姿を、約8年の製作期間を経て描き出している。

 富山会長と親交のある日本陸連の瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダーは、映画公開決定に合わせ「こんなにレスリングに愛された男はいない。目標のために夢を追いかけ、努力と忍耐で夢を喰らってきた。現役、指導者として現場主義を貫いた。レスリング界、スポーツ界の夢をもう一度喰らってほしい」(原文ママ)とコメントを寄せている。