ドジャース・大谷翔平投手(29)は26日(日本時間27日)に敵地シンシナティでのレッズ戦に「2番・DH」で先発出場し、4打数1安打だった。打率3割3分6厘。グレートアメリカン・ボールパークでの初アーチは来季に持ち越した。チームは1―4で敗れ、5年ぶりの5連敗。

 悪天候の予報で試合開始時間が1時間30分早まる異例の展開。左太もも打撲の影響で前日の試合で6回に右翼線三塁打を放った際に全力疾走しなかったため、心配の声が上がった。ロバーツ監督は「走塁に少し制限をかけるように伝えている」と説明したが、不安の残る中、試合開始を迎えた。

 相手先発はオープナーの左腕スーター。16日(同17日)のレッズ戦の初回に、左太ももにけん制球を直撃して打撲させた因縁の相手だ。初回無死一塁は初球、外角の79・3マイル(約127・6キロ)のスライダーを強打。痛烈なゴロは一塁手のミットを弾くも二塁手の前に飛んで二ゴロとなった。打った直後は全力でダッシュしたが、間に合わないと判断するとスピードを落とした。

 4回先頭は2番手の右腕マルティネスと対戦。カウント2―2から外角の80・6マイル(約129・7キロ)のチェンジアップに泳がされて二ゴロだった。

 5回終了後に降雨予報のため中断。1時間9分後に再開された6回二死無走者は3番手・右腕スパイアーズがカウント2―2から投じた5球目、内角低めの83・6マイル(約134・5キロ)のスイーパーに空振り三振に倒れた。

 9回一死無走者はカウント2―1からの4球目、ほぼ真ん中の86・2マイル(約138・7キロ)のチェンジアップを強振。打球速度113・5マイル(約182・6キロ)の弾丸ライナーは一塁手のミットを弾き、当初は一失とされたが、一塁強襲安打に訂正された。続く、フリーマン打席では初球から3球続けて二塁へスタート。いずれもファウルだったが、左太ももに問題はないようだ。4球目に二塁へ進んだが9回で4点差のため、盗塁は付かなかった。フリーマンの左中間への適時二塁打で全力疾走せずに生還した。

 チームは5年ぶりの5連敗と泥沼状態だが、フリーマンがチーム23打席ぶりに得点圏で安打を放ったことは明るい材料だろう。次の遠征地はニューヨーク。待ち構えているメッツファンの大ブーイングを吹き飛ばす特大弾に期待だ。