米AEWの「AEW DYNAMITE」(アイオワ州デモイン)が12日(日本時間13日)に放送され、元新日本プロレスの〝レインメーカー〟オカダ・カズチカ(36)が、AEW世界王者スワーブ・ストリックランド(33)と〝初遭遇〟した。

 スワーブはAEWと新日本の合同興行「Forbidden Door」(30日=同7月1日、米ニューヨーク)で、元新日本のウィル・オスプレイの挑戦を受ける。オープニングでは相棒プリンス・ナナとともにリングに上がり、AEWインターナショナル王者オスプレイとの防衛戦へ決意を表明した。この日もメインで防衛戦を控えるオスプレイを、「俺は尊敬している」と言い「ベルトを手にしてから一度も防衛していないEVPたちとは違うよな」と、「ジ・エリート」のAEW世界タッグ王者ヤングバックス(マシュー&ニコラス・ジャクソン)に流れ弾を飛ばした。

 ここで声を張り上げたのが、同じジ・エリートのAEWコンチネンタル王者オカダだ。「ヘイヘイヘイヘイ! ストップ! ストップ! ストップ!」とマイクで怒鳴りながら、ヤングバックスとジャック・ペリーを引き連れ姿を現した。

 さらに「誰の家だ? 俺の家だよ、ヘタレが!」とスワーブの決めゼリフを借用しながら、世界王者を〝Bワード〟でののしった。AEWマットでのオカダは、人が変わったように汚い言葉を吐きまくる。制御不能になった〝レインメーカー〟には、盟友のニコラスが「落ち着け、オカダ」と慌ててなだめるほどだった。

 ジ・エリートは5月26日PPV大会の「アナーキー・イン・ジ・アリーナ」マッチでチームAEWを血祭りに上げており、勢いに乗って「ブラッド&ガッツ」(7月24日、テネシー州ナッシュビル)に「挑戦する!」(ニコラス)と宣言した。同大会での「ブラッド&ガッツ」マッチは金網に囲まれた2つのリングで戦うチーム対抗戦だが、マシューは「ブラッド&ガッツ戦は5対5で、俺たちは4人しかいない。スワーブ、5人目の男になってくれるか」と、スニーカーを渡し世界王者を仲間に勧誘した。

 オカダも笑顔で見守っていたが…スワーブは「俺はビジネスマンだ。自分のことは自分でやるさ」とあっさり拒否すると、ナナはスニーカーを客席に放り投げた。これに怒ったオカダは上着を脱いで戦闘態勢。だが、ジ・アクレイムド(マックス・キャスター&アンソニー・ボウエンズ)とビリー・ガンが助っ人に入り、場外のジ・エリート4人と対峙した。

 クリストファー・ダニエルズ暫定副社長が介入して乱闘には至らなかったものの、その後に来週、オカダとヤングバックスがセコンド介入禁止の「エリミネーターマッチ」に出場すると発表。オカダらジ・エリートには、新たな遺恨が次々に生まれている状況だ。