バレーボール女子日本代表の山田二千華(NEC)が、メダル獲得を目指すチームの現在地に言及した。

 14日に6大会連続の14度目の五輪出場が決まった日本は、15日にネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド女子第3週福岡大会(北九州市・西日本総合展示場)でセルビアと対戦。ミドルブロッカーで先発した山田は、高さを生かしたブロックと巧みな攻撃でチーム4位の8得点を挙げた。試合も3―0で快勝し「今日に向けていい準備をしてきた。パリ五輪が決まったので、気持ちの部分で1回リセットできた」と安堵の表情を浮かべた。

 昨秋のパリ五輪予選はトルコ、ブラジルに敗れて早期での切符獲得を逃した。「負けは負けで受け止めないといけない部分がすごいあった。負ける原因というのは相手もすごいが、自分たちで崩れてしまって、相手に流れを持っていかれた」と回想。福岡大会でも2―3で逆転負けしたカナダ戦(13日)で我慢強さの大切さを痛感したからこそ「クオリティーが高いバレーをするのは必要なこと。そういう精度の高さを突き詰めていきたい」と決意を新たにした。

 世界で戦う上で「単体で戦えるチームではないと思うので、オフェンスも一人ひとりが関わった方が1点を取れる。自分のポジション的にはおとりになる瞬間もあれば、ポイント取る瞬間もある。それが他の誰かのためになっていることがチームにとって重要。それを実行しながらできることがすごい大事かなと思う」と冷静に分析。パリ五輪に向けて、まだまだ進化を続けていく覚悟だ。