カイザーメランジェ
カイザーメランジェ

 JRAは13日、2019年のGⅢ函館スプリントS覇者カイザーメランジェ(牡9・矢嶋)が同日付で競走馬登録を抹消したことを発表した。今後は地方競馬に移籍する予定。

 同馬は父サクラオリオン、母サクラジュレップ(その父サクラプレジデント)の血統。17年10月にデビューすると、翌年1月に笠松での地方交流戦で初勝利を挙げた。19年1月にオープン入りを果たすと、同年6月の函館スプリントSに挑戦。出走を予定していた一部の馬から禁止薬物(グリーンカル)が検出され、異例の7頭立てで行われた同レースでは果敢にハナに立つと、そのまま逃げ切って重賞初制覇を飾った。

 その後も21年8月のUHB賞では16番人気で3着、23年10月のルミエールADでは13番人気の低評価を覆して勝利を収めるなど、穴党を喜ばせる活躍を見せた。なお6月9日現在、父サクラオリオンの産駒として唯一のJRA重賞勝ち馬となっている。

 通算成績は55戦6勝、獲得賞金1億5781万円(付加賞含む)。9日の函館スプリントS(15着)がラストランとなった。

著者:東スポ競馬編集部