三浦一族の興亡を偲ぶ「道寸祭り」が5月19日(日)、荒井浜海岸(油壺)で開かれる。今年で47回目を数える恒例行事。平安末期から鎌倉、室町時代にかけて流行した「流鏑馬」「犬追物」と並ぶ日本三大古弓馬術の一つ「笠懸」が披露される。

源頼朝が三崎を訪れた際、三浦義澄や和田義盛などが競い合うように、砂浜を駆け抜ける馬上から的を狙い矢を射ったとされ、三浦一族の”お家芸”として長く伝えられてきた笠懸。第1回開催の1979年から行われている。道寸は戦国初期の武将で時代は違うが、北条早雲との壮絶な攻防の末に落城、油壺湾に朽ち落ちた悲話がある。

三浦一族供養祭は午前11時から(雨天決行)、笠懸は11時45分から(小雨決行)。観覧無料。

また会場では、三浦一族ゆかりの「武将印」も販売される。三浦野菜を収穫後の茎や蔓といった残渣を約3割使用した和紙に、市内在住の書道家・袖山翠碩氏が揮毫した全5人(行書・隷書体)。1枚700円で、売上の一部は同祭り実行委員会に寄付される。

問い合わせは(一社)三浦市観光協会【電話】046・888・0588