日本の漁業が危ない。生産量はピークから7割減。輸入金額も増え、海外勢に買い負けている。一方、魚を獲りすぎず、資源を安定させなければ漁業の未来はない。

『週刊東洋経済』6月1日号の第1特集は「全解剖 日本の魚ビジネス」。われわれは魚をいつまで食べられるのか。

コロナ禍後も手堅い消費を続ける回転ずし業界。中でも回転ずしトップの「スシロー」を抱えるFOOD & LIFE COMPANIESが好調だ。

5月10日に発表した2024年9月期の中間決算。売上高は1759億円(前年同期比22.8%増)、営業利益は123億円(同135%増)とで、過去最高に近い水準だ。通期でも過去最高営業益に迫る。

とくに利益面では国内スシロー部門の回復が大きい。

月次で見ると、2022年は10月に最安で黄皿の100円皿(税抜き)について、初めて値上げ。おとり広告の問題も重なり、客数を落としていた。

価格変動の「白皿」、100円皿復活などを連打

だが、2023年から価格を変動できる「白皿」を導入。高単価の商品を投入するとともに値下げ販促も実施した。創業40周年キャンペーンで100円の皿を復活させるなど、攻勢に転じ、同年8月から客数はプラスに転じている。既存店売上高も直近の2024年4月まで10カ月連続プラスだ。