山形県山形市の路上で、20代の女性に抱き着くなどした不同意わいせつの罪に問われている47歳の男の裁判がきょう開かれ、山形地方裁判所は被告の男に、懲役1年6か月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

不同意わいせつの罪に問われているのは、山形市松原の無職の男(47)です。

男は、今年1月の夜、山形市の路上を歩いていた当時25歳の女性の後ろから抱きつき、服の上から胸と下腹部を触るわいせつな行為をしたとされています。これまでの裁判で男は起訴内容を認めています。

また、裁判では男が女性にわいせつな行為をした後、逃げる女性をコンビニの店内まで追いかけていたことが明らかにされていました。

迎えたきょうの判決公判。男は白いマスクに黒いスーツ姿。裁判中、背筋を伸ばし、じっと裁判官を見つめていました。

山形地方裁判所の佐々木裁判官は男の犯行について「酒が入って当時のことを述べられないものの、女性を追いかけた上での犯行で、刑事責任は重いものがある」とした一方、「悔やんでいる様子が明らか」などとして男に、懲役1年6か月執行猶予4年の判決を言い渡しました。

判決のあと、裁判官は男に「社会内で更生を与える機会として、猶予期間を比較的長めに設定した」と述べ、男は、時折うなずきながら裁判官の話を聞いていました。