「ココイチ」で働く22歳のアルバイトが社長に抜擢(ばってき)されました。

アルバイト→社長 諸沢莉乃さん(22)
「『次の社長になってくれないか?』と。『はい、ぜひ』って即答しました」

 高校1年生だった15歳の時からカレーハウスCoCo壱番屋、通称「ココイチ」で先月30日までアルバイトを続けてきた諸沢さん。

 今月1日から、そのココイチをフランチャイズ展開するスカイスクレイパーに入社と同時に「社長」に就任しました。

 その諸沢さんは19歳の時に全国のココイチで当時15人しかいなかった「接客のスペシャリスト」に認定される実力の持ち主。現場では教育係も務めています。

スカイスクレイパー 諸沢莉乃新社長
「こうやって上に持ち上げると高さが出て、こっちから見ると滑り台みたいな感じ」

 次期社長を打診されたのは2年前の20歳の時。なぜ抜擢されたのか。後継者として白羽の矢を立てた創業者の西牧大輔会長(54)は…。

スカイスクレイパー 西牧大輔会長
「何を社長に求めるかなと書き出してみて、うちの会社が好き、そして僕の考え方に共感していただく、プラス現場ができる、素直であって信用できるというともうドンピシャで」

スカイスクレイパー 諸沢莉乃新社長
「『はい、ぜひ』って即答しました。高卒であまり勉強も運動もこれといって取りえがなくて、そんな私にビッグなチャンスが来て、不思議とワクワクする気持ちがとても強くて」

 社長になると決めてから約2年、従業員400人以上を抱える年商約20億円の会社を率いるため経営について学んできた諸沢さん。アルバイトとして働き始めて8年目の「大抜擢」に気負いは見られません。

スカイスクレイパー 諸沢莉乃新社長
「私が一番楽しんで働いていれば皆も楽しんで働いてくれるんじゃないかなと思うので、やっぱりずっと現場に入り続けて、一緒に働いて一緒に楽しんでというのは続けようと思っています」