福岡空港で離陸の順番待ちをしていた日本航空機が停止線を越えて別の飛行機が離陸しようと滑走を始めていた滑走路に近付いたため、離陸が取りやめになるトラブルが起きていたことが分かりました。

 国土交通省によりますと、10日午後0時半ごろ、福岡空港で離陸の順番待ちをしていた日本航空機が滑走路脇の停止線を超え、滑走路に入ろうとしました。

 管制官は停止線で止まるよう指示しましたが、日航機はそのまま進み、2度目の指示で滑走路の直前で止まりました。

 その滑走路では別の飛行機が離陸しようと滑走を開始していて、日航機の滑走路への接近を受けて別の飛行機は急ブレーキを掛け、離陸を取りやめました。

 別の飛行機には乗客乗員47人が乗っていて、けがはありませんでしたが、急ブレーキを掛けた影響で機体の整備が必要になって欠航になりました。

 国交省が停止した日航機と滑走路上の別の飛行機の距離の確認を進めるなど双方から事情を聴き、当時の状況を詳しく調べています。