13日も気温が上がり、全国314地点で真夏日となりました。

福岡県の久留米市では、最高気温35℃を記録。全国で唯一の猛暑日となりました。2番目に暑かったのは、広島県の安芸太田町です。34.7℃まで気温が上がり、平年の最も暑い時期を上回りました。

鳥取市では、県外から来た40代女性が手足のしびれや吐き気、意識がもうろうとするなどの熱中症のような症状を訴え、救急車で搬送されました。

東京は曇り空でしたが、湿度が高く、午後9時時点で、8人が熱中症の疑いで搬送されています。

暑さへの備えが、いま、学校や仕事場で始まっています。
静岡県焼津市内の小学校。教室には“命を守る”と書かれた保冷剤入りの冷凍庫が設置されました。ランドセルの背当てパットにいれるそうです。
生徒:「冷たいんだよ、いつも冷たいんだよ」

愛知県津島市にある変圧器の部品などを製造する鉄工所。動き始めたのは、早朝6時です。

夏場は、猛暑日が続く津島市。さらに、作業場は、火を使うことが多く、体感温度は、5℃以上、高くなるそうで、社員からの提案で導入されたのが、午前6時〜午後3時までに勤務時間をずらす“大胆サマータイム”です。
伊藤製罐工業・伊藤太一社長:「温度調整服だとか保冷剤とか、いろいろやったんですけど、根本的に何をしても、昼からがどうしても暑い。涼しくて体力もある状態で仕事ができるので、効率よくやれています」

従業員の生活にも、思わぬメリットがあるといいます。
従業員:「朝はちょっと大変なんですけれど、自分の時間も作れるのでありがたい」
加藤大地さん(29):「保育園が4時までなので、いつも奥さんに行ってもらっているけど、3時に帰れば行ける」

そんな“力技”とまではいきませんが、こんな対策を取る会社もあります。

電気代が、軒並み値上がりする今年の夏。家庭用の医療機器などを販売する会社では、福利厚生の一環として“臨時電気代手当”を支給しています。月額3000円を6月〜9月までの間、給料に上乗せするといいます。去年は7月からだったそうですが、補助金の終了を受け、ひと月早めました。手当の導入には、切実な理由が。
フランス総合医療・杉木勇士代表:「60代・70代の女性が結構活躍してる会社で、社員と話したときに『窓、開けるだけでいいわよ』と話があり、ちょっと怖いなと思った。いろんなことを有効活用して生きて元気でいてほしい。貴重な販売員さんですので」

14日は、全国的に晴れのエリアが広がり、関東でも猛暑日となる恐れがあります。厳しい暑さに注意が必要です。