暑すぎる影響で「食べ放題」もピンチです。

■お米高くて…“食べ放題”ピンチ

 名古屋市内にある洋食店。ランチタイムは「味噌カツ定食」などが人気でご飯は「食べ放題」です。

来店客
「おかわりがなくなったら泣いちゃうよな」

 先月から米の仕入れ価格が上がり、これまでに比べてひと月で1万5000円ほど、米の仕入れ価格が上がる見込みだといいます。

広小路キッチンマツヤ 仲江亜咲奈店長
「他のやつはメニュー変えたり色々できてもお米は変えられなくて、パンという選択肢もあるが、やっぱりお米なんです。うちのメニューはお米が合うのでやめられないので。ここはちょっとね、一番上がってほしくなかったですね、正直。働く人におなかいっぱい食べてもらうというコンセプトで始めたお店なので、ちょっと足りないなって言って帰っていただくのは、ちょっとうちとしては根幹を揺るがしてしまうものになるので」

 店では、仕入れ価格の高騰が続けばメニューの値上げを検討しなくてはならないとしています。

 最近は海外からの観光客も増え、お米を使った和食の需要も増えていることから、お米の価格や供給に影響が出ているということです。

丹羽米穀店店主 丹羽良治さん
「仕入れ値はすごい上がっています。大体10キロ単位なんですけど(売値を)200から300円上げていますね」

 名古屋市内の米穀店でも「仕入れ値の高騰」に頭を悩ませています。

 新潟産のコシヒカリの仕入れ価格は、1年前の去年6月は30キロでおよそ8000円。

 今年の5月末には30キロで1万円を超えているそうです。

丹羽良治さん
「赤字です」
「(Q.どのくらい赤字?)大体50万円ぐらいになると思うんですけど、いったん新米出たぐらいでちょっとまた落ち着いていただくと助かるんですけど」

 農水省は「在庫量で見るとひっ迫状況ではないので、冷静に対応してほしい」としています。