16日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価が最高値を更新し、一時、史上初めて4万ドルを超えました。

 アメリカの4月の消費者物価指数で、3カ月ぶりに伸び率が縮小したことなどからインフレへの警戒感が後退し、利下げ時期が早まるとの期待感からニューヨーク株式市場では買いが広がりました。

 ダウ平均株価は史上最高値を更新し、一時、4万ドルの大台を突破しました。

 市場では、インフレを抑えつつ景気の低迷を防ぐアメリカ経済の「ソフトランディング」に期待が高まっています。

 ただ、ニューヨーク連銀の調査では、アメリカの家計におけるローンなどの債務は増加していて長引くインフレで返済に苦しむ人々の姿も浮き彫りになっています。