ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せて下さい」を合言葉にリポーターが全国を旅する「昼めし旅」(毎週月〜金曜 昼12時00分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。

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5月13日(月)は、東京都大田区の中心部にある蒲田へ。蒲田発祥といわれる羽根つき餃子は香ばしいパリパリの羽根を求めて多くの人が訪れる名物グルメです。

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今回ご飯調査をするのは、芸人、YouTuberとして活動する芦名秀介さん。自身の地元から近く、羽付き餃子を食べに何度も訪れているという蒲田でアポなしご飯調査をスタート!

【動画】100歳の祖父と暮らすYouTuberがご飯調査!旬の天ぷらと餃子のコツを教えてもらい挑戦!

季節の天ぷら、甘さ満点の新玉ねぎ天!


やってきたのは蒲田駅の目の前にある西口商店街。総距離500メートルのアーケードに約200店舗が軒を連ねる、大田区内でも屈指の賑わいを見せる商店街です。芦名さんが足を止めたのは、天ぷら専門店の「天ぷら すずき」さん。声をかけてみると、お店の中から「(昼めし旅が)大好きです」とうれしいお言葉が! ランチタイム終了後にスタッフの皆さんでまかないを食べるそうで、さっそく例のお願いを…

「あなたのご飯見せて下さい」!

快諾いただき、ありがとうございます!
まかないを見せていただくのは、7年ほど前にオープンした「天ぷら すずき 蒲田店」の皆さん。店長の京塚浩司さんによると、おすすめは季節の天ぷら。その中でも新玉ねぎが一番人気とのこと。せっかくなので新玉ねぎ、サワラ、国産のタケノコの天ぷらをいただくことに。

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新玉ねぎは衣がきつね色になるくらいまで、独自の割り合いでブレンドした油で時間をかけて揚げます。揚げるタイミングが料理人の腕の見せどころ。サクサクとした衣の中にとびきりの甘さを堪能できる一品です。「天ぷらは蒸し料理。ちょっとだけ水分を抜きながらジューシーさを保つ」と京塚さんがポイントを教えてくれました。いよいよ、まかないを見せていただくことに。

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「入れる時に天ぷらを動かすのは何でですか?」と質問する芦名さん。「衣を薄くしたいので。特に舞茸などは隙間に衣が入ってボテッとなってしまうので、洗ってあげるイメージです」と、またまた参考になるポイントが。衣が薄いのが評判のお店ならではのコツです。

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こちらが本日の「天ぷら すずき」のまかないです。

「まかない天丼」は、ご飯の上に揚げたての菜の花、エビ、イカ、紅ショウガ、温泉玉子などの天ぷらがのった贅沢盛り。温泉玉子の天ぷらを箸で割ると、中からトロリとした濃厚な黄身が飛び出し、ご飯が進むこと間違いなし。箸休めがうれしくなる「菜の花のおひたし」「ホタテの酒盗和え」「アナゴとレンコンの煮物」の小鉢も並びます。

「今日も安定のおいしさです!」と特製の天丼の味を絶賛するのは創業時からお店を支える従業員の菅原由紀子さん。「テレビ東京が大好き」という京塚さんに「昼めし旅」グッズをプレゼントできて何よりです。これからもおいしい天ぷらを作り続けてください!

家族で協力して作る餃子&特製カルパッチョが登場!


引き続き、蒲田西口商店街を散策していると酒屋さんの奥に気になるスペースを発見! 手前にある昭和14年創業の酒店「旭屋」さんでお話を伺い、お店の奥へお邪魔します。入口には「裏旭屋」の文字が。中へ入ると、おしゃれな空間が広がっていました。

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「裏旭屋」はレジで専用コインを購入すると、有料で36銘柄ある日本酒の中から好きなものを選んで試飲することができるセルフシステムのスペース。皆で日本酒を楽しめるよう、専務の瀬戸伸彦さんの主導で倉庫だったスペースを改装し、約1年半前に誕生したそうです。気になるスペースの謎が解けたところで、従業員の方に例のお願いを…

「あなたのご飯見せて下さい」!

「裏旭屋」の担当が専務なので」ということで、さっそく瀬戸さんに連絡。間もなくご本人がお店に現れ、ちょうど放送中の『昼めし旅』を観ていた妻・香澄さんの了承を得たとのことで無事に交渉成立!

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晩ご飯の時間に瀬戸さんのご自宅にお邪魔しました。さっそく餃子に使うキャベツを切り、フードプロセッサーへ。慣れない撮影にちょっぴり緊張気味の香澄さん、フードプロセッサーの操作に手こずったものの無事キャベツのみじん切りができました。刻んだキャベツは、8歳の娘さんがペーパータオルでしぼりつつ余計な水分を取っていきます。続いて2歳の妹さんも一緒にお手伝い。姉妹で力を合わせてひき肉をしっかりこねていきます。

今度はひき肉に、刻んだネギ、ニラ、キャベツを加えてさらにこねます。しっかり混ざりあったところで、ショウガ・ニンニク・こだわりのお酒を入れます。続いてゴマ油・醤油・顆粒の鶏ガラ出汁・きび砂糖・塩を投入。最後に瀬戸家ならではの餃子の隠し味、味噌を加えて混ぜたら肉ダネの出来上がり! 味噌を加えると肉の旨味や野菜の甘みが引き立ち、味が引き締まるのだそうです。家族皆で餃子の皮に包んでいきます。

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餃子を焼く前にもう一品。普段はほとんど料理しないという伸彦さんが「マグロのカルパッチョ」作りに挑戦! 慣れない手つきでマグロを切り、お店の近所の飲食店さんからもらったというブロッコリースプラウトを散らします。ニンニクをオリーブオイルで軽く炒めたら、マグロの上にかけて出来上がり。

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家族全員と芦名さんもお手伝いした餃子が焼き上がったところで、こちらが瀬戸さん家の本日の晩ご飯です。

「手作り餃子」はジューシーなひき肉とモチモチの皮が絶品。伸彦さんが苦戦しながら作った「マグロのカルパッチョ」「ワカメと玉子の中華スープ」もおいしそう! ご相伴にあずかった芦名さん。餃子をいただき「味噌がきいていて、クリーミー!」と絶賛! これからも家族仲良くご飯作りを楽しんでくださいね。

100歳になる祖父・ひろきさんと2人暮らしをする芦名さん、ご飯調査後、さっそく皆さんに教わった料理に挑戦。「天ぷらすずき」さんの新玉ねぎの天ぷらと、瀬戸さん家の手作り餃子を作りました。餃子は今は亡きおばあさまの得意料理でもあるそうで…「おばあちゃんの餃子とどっちがおいしい?」と聞くと「甲乙つけ難いな」とひろきさん。

取材にご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました!