スポーツユニフォームを普段着のように着る、いわゆる“ブロークコア”ファッションが人気を集めている。

 ブロークコアは、イギリス英語で一般男性を意味するスラングの“ブローク(Bloke)”と平凡な趣を意味する単語“ノームコア(Normcore)”が組み合わさった単語だ。サッカー、バスケットボール、野球などのスポーツユニフォームを普段着として着るファッションスタイルのことをいう。

 15日(本日)、韓国のオンラインファッションコマース企業MUSINSAによると、先月の12日から今月12日までの30日間、MUSINSAのユニフォームカテゴリーでの取引額は、昨年の同期対比5.4倍に増えた。

 MUSINSAの関係者は、「ことし上半期に大型スポーツ競技が相次いで開催され、競技を直接観覧するためにユニフォームを購入する需要が増えた」とし、「普段から、応援するチームのユニフォームを着て“ブロークコアスタイル”を演出するのが、自然になった影響もある」と説明した。

 また、韓国のアパレル企業E-Land WorldのSPAOは、ことしの春・夏シーズンのブロークコア商品の売り上げが、昨年の秋・冬シーズンより87%増えた。

 SPAOはことしの春・夏シーズンを狙い、ブロークコアコレクション「アトランタ」と「アスレチック」を披露した。このコレクションは、男女共用7点、女性用5点など計12点のスタイルで構成された。

 なおSPAOの女性用スタイルは、昨シーズンには含まれておらず今回のシーズンから追加された。

 ブロークコアの人気の中、フットサルなどサッカーに対する女性消費者の関心が高くなるトレンドを反映したもの、と企業は伝えた。

 SPAO関係者は、「女性用のブロークコア商品が売り上げの40%を占めるほどに人気を集めている」とし、「女性用“アトランタ・クロップ・長袖Tシャツ”と“アトランタ・ナイロン・ストリング・スウエットシャツ”は、初回出荷分が完売して3回目の再販までおこなわれた」と説明した。

 LFによると、Reebok“ベクター・スポーツジャージ・半袖Tシャツ”は、他社のTシャツ対比が30%高い販売率を記録中だ。

 スポーツユニフォームを普段着として着る流行に乗り、ファッションブランドと野球、e-スポーツなどスポーツ球団とのコラボ商品もさまざまに現れている。

 ストリートブランド“yeseyesee”とハンファ・イーグルスは、今月2日にハンファ・イーグルスのオレンジ色と球形エンブレムを活用した7種のコラボ商品を、yeseyeseeの公式ホームページとMUSINSAで販売開始した。

 そんな中、野球キャップとスタジアムジャケットの半袖Tシャツ、グローブなど一部の商品は発売2週も経たない中、MUSINSAではすべて完売した。

 ファッション業界の関係者は、「『NewJeans』とJENNIE(BLACKPINK)らK-POPスターたちがよく着始めて人気を集めた、“ブロークコア”のトレンドが、すでに大衆的なトレンドとして定着している」とし、「多様なフィット感とデザインのサッカーファッションを日常的に消費する若い世代の顧客が増えている」と明かした。