伝統的な和装と先進的な洋装の魅力を発信するファッションショーが15日、京都市下京区の京都劇場で開かれた。京都府出身の俳優・吉岡里帆さんも出演。華やかな衣装で約2400人の観客に京都が誇る着物文化をアピールした。(山本貴大)

 府内の和装・服飾関連団体で構成する開催委員会と京都商工会議所が「ファッションカンタータ from KYOTO」と題して開催。

 今回が30回目で、モデルらが、作家や企業が意匠を凝らして手がけた44点を紹介した。

 吉岡さんは大正期の画家・竹久夢二の作品をイメージした紫色の着物で登場。「モダンさや個性があり、着ていて違う自分が出てきそう」という姿で、笑顔を見せていた。

 タレントの松村沙友理さんは、ピンクをベースにハートやチョウの模様をあしらった振り袖姿を披露。モデルの鮎川陽子さんも参加したほか、革を用いたユニークな衣装もあり、観客の目を引いていた。

 ショーを鑑賞した京都市上京区の地方公務員の男性(23)は「長年積み上げられてきた伝統文化と新しいデザインの融合に驚いた」と話していた。

 披露された衣装の一部は16〜30日、京都駅2階の南北自由通路北側スペースなどで展示される。