試合開始から19球連続のストライク…2000年の計測開始以降チーム初

 米大リーグ、ドジャースの山本由伸投手が7日(日本時間8日)、本拠地で行われたマーリンズ戦に先発。8回5安打2失点、5奪三振の好投で今季4勝目を挙げた。同僚の大谷翔平投手に負けじと“ドジャース史上初”の記録も樹立。試合開始から19球連続でストライクを奪ったというもので、MLB公式の記録専門X(旧ツイッター)が紹介している。

 山本は初回、先頭のチザムJr.に初球を右中間席へ飛び込む本塁打とされたものの、ストライクゾーンへどんどん投げ込む投球で活路を開いた。低めへ落ちるスプリットもことごとく空振りを奪い、2回2死で打席に迎えたブルハーンの2球目、低めのスプリットを見切られるまで、実に19球連続でストライクを奪った。

 この投球の希少性を掘り起こしたのが、MLBのスタッツを専門に扱う「MLBスタッツ」公式X(旧ツイッター)だ。「ヨシノブ・ヤマモトが何気なく19連続ストライクで試合をスタートした」「2000年に投球トラッキングデータが開始されて以来、これを成し遂げたドジャースの投手は記録上いない」と驚きをつづっている。

 山本は自己最長の8回を97球で投げ切った。3月21日に韓国で行われたパドレスの開幕戦こそ1回5失点と苦しんだものの、その後は安定した投球を続けている。45.00で始まった防御率も2.79まで下げた。しっかりコントロールした強いボールをストライクゾーンへ投げ込んで行くスタイルを、大リーグでも発揮している。

 ドジャースの地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の試合後番組では山本のインタビューも伝えられた。「ストライク先行のピッチングで、相手も積極的に来ていたので上手く打ち取れたのがよかったかなと思います」「先頭にはホームラン打たれましたが、そこからしっかり落ち着いて、いいフォームで投球できた」などと語っている。

(THE ANSWER編集部)