高校も大学も私立卒と、2人の子どもの教育費で貯蓄が底を突き、数年前からようやく貯蓄に目覚めたアラフィフママ!次に気になるのは老後資金。あきらめたくない夢、5000万円貯蓄の実現に向けて頑張っていることをご紹介します。

<教えてくれた人>
Kさん(神奈川県 49歳)
夫(47歳)、長男(27歳)、長女(24歳)。子連れで再婚し、19年目。長男は独立して、現在は3人暮らし。住まいは3LDKの賃貸マンション。正社員として金融機関に勤務中。

◎MONEY DATA◎
夫年収(手取り)628万円
妻年収(手取り)400万円
月貯蓄額 22万円
年貯蓄額 375万円
総貯蓄額 1000万円

3歳差の兄妹の教育費を払い続けた14年間。とにかく働くしかなかった

離婚後はパートでギリギリの生活。再婚してすぐ長男が中学に進学し、教育費を貯める時間がなかったとKさん。「教育費は月収から出す以外なく、必死で働きました。長男が私立高校に進み、私の実家から通うようになってからは、その仕送りと学費、3歳差の長女の塾代でお金が右から左に消える生活に。39歳で正社員になれたものの子どもたちが独立するまで、とにかく稼ぐ、払うで精いっぱいの毎日でした」。

●Kさんの1カ月の家計表
<収入>
夫月収(手取り) 39万円
妻月収(手取り) 25万円

<貯蓄>
先取り貯蓄 12万円

<支出>
住居費(駐車場代含む)14万5000円
水道・光熱費 3万円
通信費 1万2000円
生命保険料 1万円

生命保険料(貯蓄型)4万円

自動車保険料 3000円
ジム 1万5000円
新聞代 1万円
ガソリン代 1万5000円
食費・日用品費 5万5000円
外食費 4万円
夫小遣い 4万円
妻小遣い 4万円

残し貯め6万5000円

Kさんの総貯蓄グラフ

【貯蓄200万】

<ザル家計期>
1999年 離婚、長男7歳・長女4歳
2005年 再婚 パート開始、長男塾スタート!
2008年 長男私立高校へ、仕送りも開始

【一気に200万円が消えた!】私立高校の入学金・仕送り・学費・遠征費……etc.

<全く貯まらない期>
2010年 正社員に
●子どもの教育費のため39歳で正社員に
教育費のために収入を上げようと正社員登用試験に挑戦!「年齢的に厳しかったけれど、猛勉強。おかげで学費を出せ、年金もアップ。頑張ってよかった!」。

2011年 長男私立大学へ、長女私立高校同時進学
2015年 長女私立大学へ

<貯蓄加速期>
2017年 長男就職

●朝5分だけ会社で家計簿をつけ始めた
貯蓄に目覚め、初めてやりくりを開始。「会社に早く行き、始業前の静かな時間を家計簿タイムに。定刻だから習慣化でき、お金にも落ち着いて向き合えました」。

2019年 長女就職
長女の就職後は貯めスピードが加速。最近は長女に教えてもらいメルカリにも挑戦。

2020年〜
老後資金5000万円めざしてます!

44歳のときに初めてつけた家計簿がきっかけで、あきらめたくない夢が見えた

長男が就職し、教育費が一段落。ところが、なぜかお金が貯まりません。「うちには泥棒がいるの?と思ったくらい貯蓄がなくて。初めて家計簿をつけました」。

そこで、よくわからない保険や、固定費の多さに気づき、やりくりの必要性を実感。「今までは子どもに必死だったけど、これからは夫との時間が大切。老後を2人で楽しく暮らすために貯蓄は必要だからと、夫とも初めてお金の話をしました」。 

目標は60歳までに5000万円。2人で家計を見直し、先取り貯蓄も開始しました。「20代、30代で何もできなかった分、やりたいことをかなえたい。私たちが欲しい老後は、2000万円じゃたりないから、今の収入に甘えず、貯め抜きます!」。

家計簿をつけたら老後資金が貯まり始めた!

【1】初めて家計簿をつけた

【2】 『サンキュ!』の「何のために貯める?」の文字にハッ。目標を具体的に考えた
<私がお金を貯める理由>
□夫と年に1〜2回海外旅行に行く
□夫と2人でマレーシア移住をする
□65歳で家を一括購入
□美容をあきらめない
□孫への経済的援助

【3】夫と2人で老後や家計について話せるようになった
「二人の老後だからと、夫とお金の話が自然にできるように。お金のことはもちろん、買い物や料理を手伝ってくれるなど夫も協力的になり、絆が深まりました」。

【4】貯めるモチベーションが高まり、老後資金の積み立てを始めた!
「今は収入があるけれど、ムダに使っていたら目標に届かない。貯蓄も勉強して、強制力のある財形やiDeCoなどをフル活用。先取りの積み立てを徹底しました」。

あきらめない気持ちが「今」を変える力に!具体的に考えて踏み出すことが大切

かなえたい目標を、強く願う気持ちがあれば、どんな状況でも行動を起こせる!あきらめない姿勢が、貯める力を変えていくんですね!

参照:『サンキュ!』2020年6月号「収入と貯蓄大調査」より。掲載している情報は2020年4月現在のものです。
編集/サンキュ!編集部