【MLB】レッズ4−1ドジャース(5月26日・日本時間27日/シンシナティ)

 足、痛いんじゃなかったっけ?そんな質問をしたくなったのかもしれない。ドジャース大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場し、9回の第4打席にファースト強襲安打を放ち、4打数1安打だった。出塁後には再三、盗塁を狙ってスタートを切ると、3度目のスタートで二塁へ進塁。相手が無警戒だったために盗塁は記録されなかったが、何度も走る様子に今季の盗塁ランキングで首位を独走する選手から声をかけられ、笑顔で挨拶するひとコマが生まれた。

【映像】笑顔であいさつする大谷とデラクルーズ

 大谷は前日の試合で一塁線を破る三塁打を放ったが、全力疾走をせずに三塁まで到達。様々な心配の声が寄せられると試合後、ロバーツ監督が16日(日本時間17日)に一塁走者だった際、牽制球を左太もも裏に受けた影響があると明かしていた。

 幸い大事には至らず、試合を休むなどの必要はなかったが、それでも状態は「90%」という説明。残り10%への不安からか、ロバーツ監督は大谷に対して盗塁はしないようにと伝えていたという。ところが大谷は、この試合初の出塁でテンションが上がったのか、4点ビハインドと無理に盗塁してチャンスメイクする必要がないにもかかわらず、3番フリーマンの打席で1度、2度と二塁へ向かってスタート。そのスピードは、左太もも裏に違和感があるものとは思えないものだった。

 その後、ようやく二塁に進めた大谷は、相手バッテリーが警戒していないと判断されたためメジャー100盗塁の達成は持ち越しに。それでもショートを守っていたデラクルーズは、過去に大谷が実在するのかと指でツンツン刺して確認するほどのファンだけに、二塁にやってきた大谷にすかさず一声かけ、大谷とわずかながら交流し満足そうだった。

 デラクルーズは今季13盗塁の大谷を大きく上回る31盗塁をマーク。史上初となる「30本塁打・100盗塁」を期待されている。今後、2人が同じ球場で戦うことはないが、記録の上では最後までタイトル争いを繰り広げそうだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)