南米横断旅の道中、ひろゆきがホテルの対応に怒りを爆発。1時間以上に渡って宿泊予約サイトにクレームの電話をかけ、騒然とした空気になる場面があった。

【映像】宿泊客も心配して見にくるレベル…ひろゆきのキレっぷり

 5月26日(日)夜9時より、『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』がABEMAにて放送された。言論界で大暴れする日本一ロジカルな男・ひろゆき(西村博之)を、論理の通じない過酷な世界に、10万円だけ渡して放り込んだらどうなるのか?そんなテーマのもと、アフリカ・ナミビアの砂漠に置き去りにされたひろゆきが、アフリカ大陸を横断する旅に密着した『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』。その第2弾となる本作では、前回ひろゆきの旅のパートナーを務めた東出昌大が、エクアドル・プラタ島に置き去りにされ、南米を横断する旅に出発。ひろゆきは2日目から合流した。なお、使って良い移動手段はローカル路線バス、ヒッチハイクなど基本的に陸路のみとなっている。

 その事件は、ペルーで迎えた南米旅6日目の夜に起こった。この日、ひろゆきら一行はバスでの移動中に「LOWCOSTビジネスホテル」という名のホテルを、宿泊予約サイト「Booking.com」で予約。“THE安宿”なネーミングに一抹の不安を覚えながらも、午後7時45分、一行を乗せたバスはピウラに到着した。夕食を済ませてからホテルへ向かい、フロントのスタッフに西村の名で予約している旨を伝えると、思わぬ言葉が返ってきた。「ニシムラで予約は入ってない」「すまないが、もう部屋はない」。

 ホテル側はあきらめるように言ってきたが、論破王・ひろゆきが大人しく引き下がるはずもない。しかし相手もなかなかしぶとく、マネージャーに確認するよう求めても「その予約はキャンセルされている」と取り合おうとしなかった。ひろゆきは怒りをにじませつつ「What should we do?(どうすればいい?)」と質問。さらに、予約を間違えたのではないかと訴えたが、ホテルスタッフは「文句があるなら自分でなんとかしろ。俺にはわからない」と返してきた。これ以上この男と話しても、らちが明かないと判断したのだろう。ひろゆきは次の手段に出た。「国際電話かけられる電話、借りてもいいですか?」と聞き、首を回してストレッチするひろゆきは、まさに臨戦態勢といった様子。先ほどまで余裕綽々だったホテルスタッフも、予想外の展開に顔をこわばらせていた。

 ひろゆきが国際電話をかけた先は「Booking.com」だった。「私はホテルを予約したんですが、この予約では泊まれないと言っている」と事情を伝えると、電話の相手は「申し訳ありませんが、こちらでは状況がわからないもので…」と面倒ごとを避けようとし、これにひろゆきは「知らないよ。なんとかしてくれよ」とブチギレ。フロント近くの部屋の宿泊客も、ドアから顔を出し、心配そうに様子をうかがっていた。

 その後、交渉の甲斐あって部屋が用意されることになったのだが、スッキリ解決とはならず、ひろゆきとホテルのバトルは長期戦に突入していく。11ドルで予約していたはずが、ホテルスタッフは17ドルの宿泊料金を提示してきたのだ。ひろゆきは再び「Booking.com」に電話し、「値段が違うな。なぜ6ドルも多く払う?」と怒りをあらわにした。

 一方その頃、東出と同行する豊川ディレクターは、待ちくたびれて疲労困憊。東出が「もう1時間です」と嘆くと、「国際電話代の方が高くつくんじゃないかと…」と豊川ディレクター。東出は「それはみんな思ってる」と苦笑いを浮かべた。最終的に「Booking.com」の担当者がホテルと直接交渉し、13.8ドル(約2000円)の部屋が確保されたものの、国際電話の通話時間は1時間12分45秒にも及んだ。

 しかし、安堵するのはまだ早かった。客室を見たひろゆきは「あー違う」と不満げな声。通された部屋は、シングルだったのだ。ひろゆきは再び「Booking.com」に電話をかけたものの「シングルしか空きがない」と説得され、しぶしぶ納得。じゃんけんをした結果、ひろゆきがベッド、東出がソファで寝ることになった。長い1日が終わり、2人が就寝できた頃、時刻は午前0時を回っていた。

 こうして迎えた翌朝。あとはチェックアウトして、ホテルを出発するのみ…と思いきや、またしても一悶着あった。13.8ドルの宿泊料金に対し、ひろゆきが支払ったのは14ドル。しかし、ホテル側は釣り銭を渡すことを拒否し、昨夜のスタッフから聞いている宿泊料金は14ドルだと主張してきたのだ。この対応が、再びひろゆきの怒りに火をつけた。「両替がないんだ」と身勝手な理由で釣り銭を拒むホテルスタッフに、「それってあなたの問題ですよね?」とひろゆき節も炸裂。粘り強く交渉を続け、最終的にはホテル側が折れた。ソル(ペルーの通貨単位)で約30円のお釣りを回収したひろゆきは、勝利の笑みを浮かべ、ホテルを後にしたのだった。