大型連休の後半が始まった3日は晴天に恵まれ、和歌山県の紀南地方の観光地は多くの観光客でにぎわった。白浜町の白良浜では「本州で一番早い夏」と題して海水浴場開きがあり、待ちかねた若者らが海に飛び込んだ。

 南紀白浜観光協会によると、この日午前10時の気温と水温がそれぞれ22度と絶好のコンディション。海水浴客の安全を祈願する神事に続き、テープカットの合図で、水着や着ぐるみを着た約200人が海へ向かって走り、水をかけ合ったり、泳いだりして「初泳ぎ」を楽しんだ。
 堺市から家族7人で来たという会社員の巽敏晴さん(56)は「白良浜は、子どもたちが好きで毎年来ている。近場で海がきれいで温泉もある。関西で一番の海水浴場」と話した。
 海水浴場開きの前に一斉清掃があり、海水浴客ら約400人が参加した。恐竜「ティラノサウルス」の着ぐるみを着て白良浜を走るレースなどもあった。
 海水浴場は「早い夏、長い夏」をテーマに、8月31日まである。昨年は天候不順により前年より約10万人少ない約20万人にとどまり、協会は「今年は多くの人に来てもらいたい」と期待している。