共産党和歌山県委員会は24日、和歌山市で記者会見を開き、次期衆院選の新1区に元和歌山市議の井本有一氏(58)=和歌山市=を擁立すると発表した。
 井本氏は党の県委員や北部地区副委員長を務める。和歌山市出身で和歌山工業高等専門学校を卒業。2019年から和歌山市議を1期務め、23年の市議選で落選した。
 井本氏は自民党の派閥政治資金パーティー裏金問題について「莫大(ばくだい)なお金が自民党に流れていたことがはっきりと出てきている。お金をくれる方を向いて政治がされてきた」と批判。「皆さんの暮らしを良くするにはこのままではいけない」と強調し、消費税引き下げなども訴えたいと話した。
 新1区にはこのほか、参政党の林元将崇氏(25)が出馬を表明している。また、旧1区の現職、日本維新の会の林佑美氏(43)も立候補するとみられる。自民党は鶴保庸介参院議員(57)のくら替え見送りを受け、あらためて候補者選びを進める。